契約金問題はうやむやにさせるべきではないと思う。
しかし、私は巨人や西武、ダイエー、ソフトバンクなどの球団が過去に行っていた裏契約や不正行為を明るみだして、当事者を指弾すべきだとは思っていない。こうした状況を作った責任は、当事者たる球団、選手だけでなく、それを容認した野球界、マスコミにもあると思うからだ。
今、契約金問題をしっかり明るみに出してほしいと思うのは、それにかかわった人々を処罰してほしいからではなく(明るみに出ることで、すでに社会的制裁を受ける)、今後はそういう慣行を廃絶させてほしいからだ。
これを機に、NPB、各球団、アマチュア球界が話し合って、これまでのような裏契約が横行しないような制度を作ってほしいのだ。本音を言えば、新人選手に非常識な金額を支払うことを望んでいる球団経営者は一人もいないはずだ。②でのべたように、新人獲得にかかる巨費は経営を圧迫しているのだから。
意外に簡単に、裏契約の土壌は一掃できるのではないかと思っている。
部外者だが、私は以下の3点の提案を行いたい。
1)「上限」「目安」を撤廃する代わりに、新人獲得にかかわる金銭授受、契約内容をすべてオープンにすること
海外では宝くじの高額当選者は公表されるが、日本では宝くじの当選者名を発表することはない。また、高額納税者の公表もされなくなった。これは、建前上は高額当選者や納税者本人や家族が誘拐されるなどの恐れがあるため、とされているが、それ以上に「所得を知られたくない」という意識が当事者に強いからだ。また、世間もそれを容認する意識がある。
しかし、そうした意識があらゆる局面で「裏金」「裏契約」を生んでいる。
NPB球団は選手の年俸を公表していない。しかしマスコミが選手に聞き合わせるなどして、ほぼ間違いのない金額を(推定)という但し書き付きで発表している。球団もこれを黙認している。いかにも日本らしいあいまいなやり方ではあるが、実質的にNPBの全選手の年俸は公表されているのである。
これを一歩進めて、NPB球団(あるいはNPB選手会)が選手年俸をすべて公表するとともに、新人選手との契約における金銭授受、契約内容をすべて公表すればよいと思う。
契約金、出来高、分割払いでの契約、学校、指導者などへの謝礼金。
現在の規約では、プロ側からアマチュア関係者に金品が渡るのは禁止されている。しかし実態としては、金や便宜が供与されている。こうした不健全な慣行もこの際改め、ドラフトでの契約選手に限り、指導者への金銭、便宜の授受も公認すればよいのである。
その代わりに、守られていない「上限」「目安」は撤廃すればよい。
すべてが公然となることで、同程度の選手の契約金額に大きな差が出れば、球界、世間で異論が出よう。そういう形で「相場」が形成されるはずだ。主力選手の年俸よりも極端に高い契約金も姿を消すと思われる。
公表された以外の金品授受が発覚した場合には、球団は新人選手との交渉権を失う。また、入団後に発覚した場合は、選手の保有権を失うこととすればよい。
さらに、ややこしい仲介者、ブローカーの横行を防ぐためにも、ドラフト指名された選手が代理人を立てることを認めればよいと思う。球団は代理人と交渉をする。そして代理人を通じてすべての契約内容を公表すればよい。
代理人はNPBが公認し、見識、知識、倫理意識を持った人であるべきなのは、言うまでもない。
2)完全ウェーバー制の導入
ドラフト制は現在のくじ引きであったとしても、1)を導入すれば裏契約は一掃されると思う。これに完全ウェーバー制を導入することで、より公正さは保たれると思う。
前年の日本シリーズでの敗者のリーグの最下位チームから、優先的に選手を獲得するこの制度。MLBでは当たり前の制度として導入されている。これによって、戦力均衡は進むはずだ。
今年、東海大学の菅野智之は、意中の巨人に入りたかったために、くじ引きで交渉権を得た日本ハムの指名を拒絶し、浪人した。しかし完全ウェーバー制になれば、翌年最下位にならない限り、巨人が菅野を確実に指名できる可能性はなくなる。ドラフト忌避は減ると思われる。
ただし、よく言われる通り、完全ウェーバー制の導入は、FA権取得年限の短縮とセットではあろう。国内8年(大卒、社会人7年)の年限はMLBなみに6年に短縮すべきだろう。
3) 第三者機関「プロ野球新人選択管理委員会(仮称)」の設立
一昨年のドラフトで、早稲田大の斎藤佑樹、大石達也に指名が集中する中で、巨人は中央大の澤村拓一を単独指名した。実力的には斎藤佑樹よりも上、との評価が定着する中で、他球団が指名を見送ったのは、澤村が「巨人以外に指名された場合はメジャー行きと」とマスコミに洩らしていたからだ。こういう実質的な「逆指名」は、どんな制度を取ろうとも起こりうる。
制度ではなく、それを順守すべき球団、選手のモラルの問題は、今後もついてまわる。
そのことを考えれば、新人選手契約を監視し、監督する第三者機関「プロ野球新人選択管理委員会(仮称)」を立ち上げるべきだと思う。文部科学省の管理下に、プロ球団とアマチュア球界、そしてマスコミ、ファン代表などが集まって、不穏当な動き、不自然な契約をチェックし、警告を発する。場合によっては選手の被選択権や球団の選択権をはく奪することもできる。
プロ球界とアマチュア球界の接点に存在する「利権」は、明るみに出ようとしているのだ。大相撲の「八百長」と同様、これまで「必要悪」として業界に容認されてきたものであっても、現代社会ではひとたび露見してしまえば、容認することはできなくなる。
NPBもアマ球界も、これまでの悪慣行を見直す以外に、進歩の道はないと思う。


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今、契約金問題をしっかり明るみに出してほしいと思うのは、それにかかわった人々を処罰してほしいからではなく(明るみに出ることで、すでに社会的制裁を受ける)、今後はそういう慣行を廃絶させてほしいからだ。
これを機に、NPB、各球団、アマチュア球界が話し合って、これまでのような裏契約が横行しないような制度を作ってほしいのだ。本音を言えば、新人選手に非常識な金額を支払うことを望んでいる球団経営者は一人もいないはずだ。②でのべたように、新人獲得にかかる巨費は経営を圧迫しているのだから。
意外に簡単に、裏契約の土壌は一掃できるのではないかと思っている。
部外者だが、私は以下の3点の提案を行いたい。
1)「上限」「目安」を撤廃する代わりに、新人獲得にかかわる金銭授受、契約内容をすべてオープンにすること
海外では宝くじの高額当選者は公表されるが、日本では宝くじの当選者名を発表することはない。また、高額納税者の公表もされなくなった。これは、建前上は高額当選者や納税者本人や家族が誘拐されるなどの恐れがあるため、とされているが、それ以上に「所得を知られたくない」という意識が当事者に強いからだ。また、世間もそれを容認する意識がある。
しかし、そうした意識があらゆる局面で「裏金」「裏契約」を生んでいる。
NPB球団は選手の年俸を公表していない。しかしマスコミが選手に聞き合わせるなどして、ほぼ間違いのない金額を(推定)という但し書き付きで発表している。球団もこれを黙認している。いかにも日本らしいあいまいなやり方ではあるが、実質的にNPBの全選手の年俸は公表されているのである。
これを一歩進めて、NPB球団(あるいはNPB選手会)が選手年俸をすべて公表するとともに、新人選手との契約における金銭授受、契約内容をすべて公表すればよいと思う。
契約金、出来高、分割払いでの契約、学校、指導者などへの謝礼金。
現在の規約では、プロ側からアマチュア関係者に金品が渡るのは禁止されている。しかし実態としては、金や便宜が供与されている。こうした不健全な慣行もこの際改め、ドラフトでの契約選手に限り、指導者への金銭、便宜の授受も公認すればよいのである。
その代わりに、守られていない「上限」「目安」は撤廃すればよい。
すべてが公然となることで、同程度の選手の契約金額に大きな差が出れば、球界、世間で異論が出よう。そういう形で「相場」が形成されるはずだ。主力選手の年俸よりも極端に高い契約金も姿を消すと思われる。
公表された以外の金品授受が発覚した場合には、球団は新人選手との交渉権を失う。また、入団後に発覚した場合は、選手の保有権を失うこととすればよい。
さらに、ややこしい仲介者、ブローカーの横行を防ぐためにも、ドラフト指名された選手が代理人を立てることを認めればよいと思う。球団は代理人と交渉をする。そして代理人を通じてすべての契約内容を公表すればよい。
代理人はNPBが公認し、見識、知識、倫理意識を持った人であるべきなのは、言うまでもない。
2)完全ウェーバー制の導入
ドラフト制は現在のくじ引きであったとしても、1)を導入すれば裏契約は一掃されると思う。これに完全ウェーバー制を導入することで、より公正さは保たれると思う。
前年の日本シリーズでの敗者のリーグの最下位チームから、優先的に選手を獲得するこの制度。MLBでは当たり前の制度として導入されている。これによって、戦力均衡は進むはずだ。
今年、東海大学の菅野智之は、意中の巨人に入りたかったために、くじ引きで交渉権を得た日本ハムの指名を拒絶し、浪人した。しかし完全ウェーバー制になれば、翌年最下位にならない限り、巨人が菅野を確実に指名できる可能性はなくなる。ドラフト忌避は減ると思われる。
ただし、よく言われる通り、完全ウェーバー制の導入は、FA権取得年限の短縮とセットではあろう。国内8年(大卒、社会人7年)の年限はMLBなみに6年に短縮すべきだろう。
3) 第三者機関「プロ野球新人選択管理委員会(仮称)」の設立
一昨年のドラフトで、早稲田大の斎藤佑樹、大石達也に指名が集中する中で、巨人は中央大の澤村拓一を単独指名した。実力的には斎藤佑樹よりも上、との評価が定着する中で、他球団が指名を見送ったのは、澤村が「巨人以外に指名された場合はメジャー行きと」とマスコミに洩らしていたからだ。こういう実質的な「逆指名」は、どんな制度を取ろうとも起こりうる。
制度ではなく、それを順守すべき球団、選手のモラルの問題は、今後もついてまわる。
そのことを考えれば、新人選手契約を監視し、監督する第三者機関「プロ野球新人選択管理委員会(仮称)」を立ち上げるべきだと思う。文部科学省の管理下に、プロ球団とアマチュア球界、そしてマスコミ、ファン代表などが集まって、不穏当な動き、不自然な契約をチェックし、警告を発する。場合によっては選手の被選択権や球団の選択権をはく奪することもできる。
プロ球界とアマチュア球界の接点に存在する「利権」は、明るみに出ようとしているのだ。大相撲の「八百長」と同様、これまで「必要悪」として業界に容認されてきたものであっても、現代社会ではひとたび露見してしまえば、容認することはできなくなる。
NPBもアマ球界も、これまでの悪慣行を見直す以外に、進歩の道はないと思う。
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コメント
コメント一覧
まず、1番は私も同意です。
何より、多額契約なら、情報公開も然るべきなので。
2番は、検討すべきであるものの、長野久義みたいに、プロ野球選手になることでなく、特定の球団のユニフォーム着るのが目標、という選手が根強くいる以上、FA年限は3年位にしないと無理だと思います。
ドラフト忌避をなくすというのはまず無理です。
3番については、面白い案だと思います。
どんな世界でも、モニタリングは重要!
ただし、野球だけがこんな調査機関設けるのは何故なんだ、という批判も覚悟しなければなりません。
時代が、事なかれ主義を許さないようになっている分、色々な対策は必要ですが、弱者が苦しむことのないよう、願っています。
どんな職場にも嫌な上司(監督・コーチ)、自分に合わない上司(監督・コーチ)はいると思います。6年も飼い殺しにされるのはたまったもんではありません。
そのかわり、3年で逃げらるかもしれない新人に多額の契約金は経営上払えないと思います。
3案は面白いと思います。証券取引等監視委員会のプロ野球版ですね。罰則をどうするかは難しそうですが、FA取得期間を1年にすればタンパリング問題は無くなると思いますが、どうでしょう。
実に巨人ファンらしい発想ですね
強奪しやすいようしやすいようへ持っていくのが本当にお得意だ
1に関しては、私も概ね賛成です。ただし、違反した場合の罰則については野球協約に必ず記載する必要があります。
NKさんがサッカーの話をしばしば引き合いに出されるのでサッカーの話をしますと、サッカー界ではアマからプロになる際の考え方は、「アマチームからプロクラブへの移籍」という考え方をします。そしてプロクラブには選手の育成料をアマチーム(クラブチームや各学校)に支払う義務があります。これは万国共通のルールです。
野球でも、選手の育成にも費用がかかっているので、アマチュアが育成費を要求することは何ら悪いことではありませんが、それがチームではなくて個人の懐に入っていることが問題であり、利権の発生する余地があるのだと思います。
2については概ね同意ですが、6年でFAとなるとMLBに行く選手が激増するでしょうね。韓国ではドラフト入団に反対した場合は韓国国内でプレーできないそうですが、日本ではドラフト指名拒否の場合、FAの取得年数を1年伸ばすのもいいかもしれません。
3については、第三者組織をつくることには反対しませんが、文科省の管轄下というのが断固反対です。私はプロスポーツを教育の枠組みで語るべきでは無いという考え方を持っていますし、行政官庁が絡んできた段階で天下り官僚を受け入れなくてならないことは明白です。歴代のコミッショナーを見れば、野球界で天下り官僚が果たすであろう仕事ぶりというものが想像できるというものです。
どうしても欲しい選手がいればトレードアップして下位指名権を手放す、としたら、補強ポイントの多いチーム(たいてい上位指名権を持ってますよね)は応じると思うんですが。
NFLと違うところは、NFLほど新人が即戦力になりにくい点ですね。とはいうものの話題にに出ている選手たちは一年目から活躍してる場合が多そうです。
ライバル紙の中日スポーツでさえも、ドラフトの疑念は読者の声欄においても、ほとんど取り上げられてきませんでした。
FAの短縮に必ずしも賛成ではありませんが、ウェーバー反対派を説得するためには、やむをえません。
でも、絶対に巨人は最後までは反対すると思います。一度でも他球団の人気者になった選手ばかり強奪すれば、さすがに反感をかうとわかっているからです。
だから、アマチュアのスターを手段を選ばずに獲得することに拘るのです。そうしておいて巨人生え抜きのスターということにする。
FA3年なんて、むちゃくちゃな意見ですが、それでも巨人は反対するでしょう。渡邊恒雄氏がいなくなれば少しは体質が変わるのかもしれませんが。
まあそれはそれとして、FAの年数に関しては6年程度でいいと思います
それでも特定の球団に入りたいと指名を拒否するアマ選手は好きにすればよろしい
1)が徹底されれば、札束を積んでの拘束は激減するでしょうし
ただFAの短縮は、それだけでは資金力のある球団がただ有利に働くので
セットで、獲得の際の代償をより明確にすることも重要でしょうね
カープだって、たまにはオフにでかいバルーンを上げたいんじゃないでしょうか
FA3年と言ったのは、上でも述べたように合わない監督・コーチから早く選手を解放する手段としてのもの。西武大久保コーチと菊池の関係とかを思ってのこと。
入団後3年を経てどうしてもその選手が必要戦力なら、再契約金との名目でサラリーを支払ってはどうでしょう。活躍してのサラリーなら正当な対価ではないでしょうか。
私も一企業人なので、戦力のダブつきとかは好みません。巨人一極集中を改善するなら、サラリーキャップ制の導入はどうでしょう?
アングラなライターさんほど「完全ウェーバー」とかいう非現実的な
妄言を吐かれるのか不思議でなりません。
クラシックSTATS鑑賞などでは非常に上質な文章を書かれるのに。
だいたい入りたくもない球団に指名された選手が、
その球団の為に全身全霊をこめられるとお思いでしょうか?
また、そんな選手をファンが心から応援できるとお思いでしょうか?
(逆に江草投手のようなコメントをした選手にはファンはより熱い声援を送れることでしょう)
第三者的な見方も結構ですが、ファンならびに選手の側に立った
見方が欠落しておられては、ダメですよ。
ようこそいらっしゃいました。
そういう部分のも関心があるので、アマ選手や入団後の選手のインタビューをかなり読んでいるつもりですが、「どこでも良いからプロで野球をしたい」という選手がかなり多く、むしろ「この球団でなければいやだ」という選手の方がはるかに少数だと思いますが。
新人選手に巨費を支払ってでも入団させようとする球団が存在する以上、いくら策を講じたところで変わるとは到底思えません。
そもそも、裏契約の温床となっているのは、プロ野球が親企業の広告塔であり、且つ巨額な補填が可能である子会社のような存在だからではないでしょうか。
即ち、私企業の論理が優先される体質である限り、この問題は無くならないと考えます。
それこそ、チーム名から企業名を廃止する方が、効果的な対策のように思えるのですが、いかがでしょうか
ようこそいらっしゃいました。昨今の経済状態の中ではおっしゃる「企業の論理」はほとんど成り立っていないと思われるのですが。親会社の多くもこういうしがらみを断ちたいと考えているはずです。
本当は、こんな記録で野球を語りたいわけではないという葛藤も恐らくあると思いますが、「蟷螂の斧であるとしてもここは踏みとどま」ってほしいです。応援しています。
(あまりにも失礼で非常識な態度のコメントは非承認という選択肢も、検討されるべきかと思います。それも長く続ける1つの方法です)
プロ野球が親会社の広告塔でよかったという従来の考えは、今は即さないのでは?というのは、大坪正則さんがその著書『パリーグがプロ野球を変える』で指摘しているとおりだと思います。
2000年3月期から導入された連結会計システムの導入が、1つの転機になったと書かれていますよね。私が親会社の株主なら、まだ何も成し遂げていない新人選手に巨額の契約金を支払い、それも業績悪化の一因で経営を圧迫させているとしたら、いかがなものか・・・と思ってしまいます。
その意味でも(1)の透明化とチェックする(3)には賛成です。
(2)の完全ウェーバー制は個人的には賛成なのですが、反対されている方の意見の1つに、憲法で認められている職業選択の自由の問題がありますよね。
しかし、現行のクジ引き抽選のドラフト制度の下でも、職業選択の自由が制限されている、と言えます。この点について、裁判所なりの司法の判断がくだされたことは今まであるのでしょうか?(不勉強ながら、知りません...)
また、もし本当に憲法に抵触するようであれば、NPBに所属する選手の雇用主は、たてまえ上、NPBであるということにはできないのでしょうか?
(法律には全く詳しくないのでアレですが)もしできれば、職業選択の自由の問題は、ある程度解決すると思います。新入社員が希望会社に入社したけど、配属先が希望とは違うので裁判に訴える、なんてことは、ありえませんからね。
1)については異論はありません。
2)については、FA権取得期間の短縮も一つのアイディアですが、ドラフト指名権及び交渉権の譲渡を認めるというのもあっていいかもしれません。但し指名権については2巡目までにしないとややこしくなるかもしれませんが(笑)。
MLBはウェーバー制度を導入していますが、スコット・ボラスに代表される辣腕代理人の存在によってサイナビリティー(サインしてもらえる可能性)が重視されて、必ずしも評価通りの指名順位にはなってない現実もあるようですし(広島のバリントンはそうやってNo.1ピックになったらしいです)、結局は実力のある選手の希望が通るようなら完全ウェーバーの意味がどれだけあるかという議論も出てくると思います。
その意味において3)の導入がどれだけ効果を発揮できるかが鍵になると思います。現状では骨抜きになりそうな部分もあるような気がします。
実際、12球団すべてが協力してくれないと難しそうですね。
誤解を招いたようなので追記します。
親企業にとって、球団を所有することの評価や判断は、それぞれ異なるかと思いますが、企業広告の一環であることに変わりはありません。
つまり、日本のプロ野球は、いかなる景気に関わらず、公共の利益よりも、企業の利益が優先される環境下で、存在していると言えるのではないでしょうか。
ファンあってのプロ野球と言いますが、現実は、親企業あってのプロ野球であり、裏契約が許される土壌は、そこにあると考えています。
そういった古い体制が続く限り、いくら制度設計を変えても、裏を突いて選手獲得に走る球団が現れる事は、歴史が証明しているのではないでしょうか?
企業名の廃止は、本エントリーの趣旨から外れそうなので、ここで留めますが、古いプロ野球の体制を変える効果的な一手であり、ひいては裏契約を生み出す温床の根絶に繋がるものと考える次第です。
divotさんのコメントをみていて、どうなのかな?と思いましたので。
その多寡はあれど、企業広告の一環というのは事実でしょう。ただ、従来のような巨額な赤字補填が必要とされる放漫経営で良いとしている親企業は、ほとんどないと思いますよ。
divotさんの言うとおり、企業の利益が優先される環境下ですから、企業が赤字を垂れ流しているとすれば株主や資金を調達する市場が黙ってはいないはずです(事実、有価証券報告書虚偽記載で親会社がコクドから西武鉄道に変わったライオンズは、真剣に売却を検討していたということですし、このままの赤字が続けば、この不況下、いつなんどきでも球団を売却する動きが出てきてもおかしくないと思います。ただ、読売は非上場ですが)
2000年の連結会計システムの導入以降、連結会計で決算を行っている上場企業を親会社にもつ球団で、今回の巨人のような巨額契約金問題は、あったのか?どうか?も気になるところです。
追われるように巨人を辞めて東映の監督に就任、いきなり優勝争いを展開して再び脚光を浴びていた頃の水原監督が、五味康祐との雑誌対談で語っていたセリフですけど、1961年だからもう半世紀前の話になりますね。
「巨人は黒字経営なんだから、読売新聞から自立して独立採算制でやるべきだ。」
とも語っていましたね。親会社の都合や権力に振り回されずに、プロ野球を運営できたらという、願望があったんでしょうね。
今でも状況はそれほど変わっていなさそうです。
「じゃあこれからどうするのか」という球界の発展を想う建設的な意見。
僕が朝日の報道を好意的に見られない一番の原因でもあります。今現在も読売の誘導によってこのような議論がほとんど見られない。残念です。
「堂々と公に、適切と思える金額であれば金銭の授与があってもかまわない」
と考えていらっしゃるのですか?それとも
「気に入らないけどどうせ金銭の授与をなくせないならファンに隠さず堂々とやってくれ」
と考えていらっしゃいますか?どちらも違いますかね。
回答ありがとうございます。個人的には、1の提案はよい案なのではないかと思います。「きちんと公表してればよし。隠していればアウト」というのはわかりやすいく、今回のケースのように発覚した際に「目安であって上限ではない」とか言葉遊びのようなごまかしは出来ないし抜け道の作りようがないのではないかと思います。
結局のところ親企業の企業倫理や経営体質に委ねることになりませんか?
親企業が赤字決算にでもなれば、ご指摘もあてはまるかと思いますが、広告宣伝費として、尚且つ税制の優遇を受けて球団に補填できる特例がある限り、健全な球団経営がなされる補償はありません。
プロ野球には、公共の財産という側面があり、公益性が求められる存在であると考えます。
本来であれば、球団経営こそ情報開示を行う必要があるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、裏契約の対処以前に、その土壌を生み出さない体制作りを、強く求める次第です。
今回の裏契約しかり、日本のプロ野球の問題が明るみに出る度に、プロ野球は一体誰のものなのかという問いにぶつかってしまいます。
欧米のメジャーなプロスポーツのあり方とは、雲泥の差を感じます。
皆同じように脛に傷があるから追求する気がさらさらないのでしょうが改革もする気がないとは…
> 皆同じように脛に傷があるから追求する気がさらさらないのでしょうが改革もする気がないとは…
コミッショナーに期待することはできないでしょう。改革の機運は外圧がないと出てこないと思います。
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
このドラフトについては、
「俺は絶対にプロで通用する!」という自信、確信がある選手と
「どこでもいいからプロに入りたい」という選手の扱いを
十把ひとからげにしていることが諸悪の原因だと思うのです。
だからといって完全自由にすると、自習と言われるとふざけて
遊びまくるガキのようになるのは明白ですので、
その中間でいいわけです。
一番いいのは高校生から社会人まで全員にプロ志望届を提出させて
そこに希望球団を複数回答可で(これが大事)明記させることです。
自信がある選手は「巨人だけ」回答でいいわけです。
乙坂選手のようにベイスターズしか入りたくない選手は
DeNAだけでいいわけです。
逆にどこでもいいからプロになりたい選手は白紙回答でいいわけです。
高野連が認めないなら大社の選手だけでも実施したらいいでしょう。
選手に権利を認めつつ抽選の楽しみも残るので、
ファンにもいいと思いますが。
どこの球団でもOK、というのは、まだプロでやれる不安があるからで、逆指名的なことをする選手は、自分の実力を確信出来るからなんですよ。
就活時代を振り返ると、超一流大学卒業で、税理士資格に英語検定1級の人材と、三流大学卒業で普通自動車免許のみの人を全て同じ扱い、ではやはりおかしいと思うから。
平等なのは、日本国憲法で保障される、基本的人権だけというのが真実です。