清原和博のインタビューは、長くて見苦しいものだった。読者各位は最後まで見ただろうか?
TBSの安住紳一郎アナのインタビュー。冒頭で尿検査で覚醒剤反応がなかったことを示す医師の診断書を見せた。
清原はまず「このテレビは自分が犯罪者として出ているので。普通のテレビ出演ではないと思います」と語った。この認識はまともと言えよう。
しかし、10分100万円と言われる出演料は支払われたとみるべきだろう。清原にとっては刑が確定して初めて受け取る労働報酬ではないか。

清原は六本木のマンションで一人暮らし。10月から覚せい剤中毒の治療を受けているという。在宅で通院しているようだが、考えられる最も緩い形での治療だと言えよう。
40台の再犯率が70%を超えると言われる中、本気で根治を目指す人は、専門病院に入院したり、ダルクのように共同生活を送りながら薬断ちをする。
薬物依存症はアルコール中毒と同様、「病気」であり、意志の力で治癒できるようなものではない。ある程度自由を制限された環境で、専門治療を受けるのがベストだ。
薬物の通院外来は、定期検査の時に異常が見つかったり、激しい禁断症状がみられた場合は、入院の措置を取ることができるが、そのためには定期的に通院しなければならない。それができる意志の力を維持するのが難しいと思うが。
清原自身も「手を出さないと言い切る自信がない」と言った。だったら、もっとしっかりした治療をすべきだろう。たった22日間の留置場生活でさえも泣き言をいう清原は「不自由なんはいやや」なのだろうが、それでは厚生はあり得ない。
「1月31日は野球選手にとって、正月を迎える前の大みそかみたいな日。2月1日がキャンプインですから。その時に(覚せい剤を購入して使用した)、いったい自分は何をやっているんだろうと思った」
これ、サービストークだなあ。

「子供に逢いたい」と泣くシーンは、このインタビュー最大の「売り」ではあっただろう。最も醜悪で、最も好奇心をそそるシーンではあった。
私は、このテレビを清原の元妻や子供が見ていたとは思わないが、このシーンの映像や新聞記事などを目にする機会は必ず来ると思う。
そのときの妻子、特に息子の悲しい気持ちを考えれば、これはやってはいけなかったと思う。
すでに息子は深く傷ついていると思うが、面やつれした父が、情けない顔で子への未練を語るのは、絶対に見たくなかったはずだ。
この瞬間に、清原は「テレビの見世物」になったと思う。
清原は現役時代からグリーニーを使用していたことをカミングアウトした。
すでに野村貴仁が行っていたことではあるが、本人の口から出たということは重要だ。
清原は投手などにもグリーニー入りのコーヒーを飲ませたということだが、90年代の巨人のベンチでは、それが常態化していたのだろう。
確かに当時、グリーニーは禁止薬物ではなかった。
しかし、グリーニーは、医薬品成分クロベンゾレックスを含有するカプセル入りの錠剤覚せい剤で、体内に摂取されると、代謝によってアンフェタミンに変換される。つまり覚せい剤と同じ作用をする薬物だ。
清原はこの時期、覚せい剤は使用していなかったと言ったが、グリーニーが下地となって覚せい剤に手を出したのだろう。
WADAの基準では、グリーニーは真っ黒である。
もちろん、野球界でもグリーニーは2006年以降禁止薬物になっているが、野放しになっていた時期が非常に長かった。
NPBは、現在、特定の試合前に選手へのドーピング検査を抜き打ちで実施している。しかし全員ではなく、一部の選手だ(ちなみに一部球団ではドーピング検査をした選手に、他の選手が祝儀を与える奇習があった)。
清原の証言は、10年前までのNPBに、薬物汚染が広がっていた可能性を示唆している。
野球界はMLBもNPBも薬物規制が非常に遅れている。
NPBは、開幕時に全選手、全関係者のドーピング検査をすべきではないか。
NPB、清原の所属球団は知らぬ存ぜぬを貫いているが、これも残念な態度だ。
前にも述べたが、このインタビューは視聴率ありきの見世物であり、やるべき意味があったとは思わない。
しかし、世間に出してしまったからには、これを有意義なことに役立ててほしいと思う。

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清原はまず「このテレビは自分が犯罪者として出ているので。普通のテレビ出演ではないと思います」と語った。この認識はまともと言えよう。
しかし、10分100万円と言われる出演料は支払われたとみるべきだろう。清原にとっては刑が確定して初めて受け取る労働報酬ではないか。

清原は六本木のマンションで一人暮らし。10月から覚せい剤中毒の治療を受けているという。在宅で通院しているようだが、考えられる最も緩い形での治療だと言えよう。
40台の再犯率が70%を超えると言われる中、本気で根治を目指す人は、専門病院に入院したり、ダルクのように共同生活を送りながら薬断ちをする。
薬物依存症はアルコール中毒と同様、「病気」であり、意志の力で治癒できるようなものではない。ある程度自由を制限された環境で、専門治療を受けるのがベストだ。
薬物の通院外来は、定期検査の時に異常が見つかったり、激しい禁断症状がみられた場合は、入院の措置を取ることができるが、そのためには定期的に通院しなければならない。それができる意志の力を維持するのが難しいと思うが。
清原自身も「手を出さないと言い切る自信がない」と言った。だったら、もっとしっかりした治療をすべきだろう。たった22日間の留置場生活でさえも泣き言をいう清原は「不自由なんはいやや」なのだろうが、それでは厚生はあり得ない。
「1月31日は野球選手にとって、正月を迎える前の大みそかみたいな日。2月1日がキャンプインですから。その時に(覚せい剤を購入して使用した)、いったい自分は何をやっているんだろうと思った」
これ、サービストークだなあ。

「子供に逢いたい」と泣くシーンは、このインタビュー最大の「売り」ではあっただろう。最も醜悪で、最も好奇心をそそるシーンではあった。
私は、このテレビを清原の元妻や子供が見ていたとは思わないが、このシーンの映像や新聞記事などを目にする機会は必ず来ると思う。
そのときの妻子、特に息子の悲しい気持ちを考えれば、これはやってはいけなかったと思う。
すでに息子は深く傷ついていると思うが、面やつれした父が、情けない顔で子への未練を語るのは、絶対に見たくなかったはずだ。
この瞬間に、清原は「テレビの見世物」になったと思う。
清原は現役時代からグリーニーを使用していたことをカミングアウトした。
すでに野村貴仁が行っていたことではあるが、本人の口から出たということは重要だ。
清原は投手などにもグリーニー入りのコーヒーを飲ませたということだが、90年代の巨人のベンチでは、それが常態化していたのだろう。
確かに当時、グリーニーは禁止薬物ではなかった。
しかし、グリーニーは、医薬品成分クロベンゾレックスを含有するカプセル入りの錠剤覚せい剤で、体内に摂取されると、代謝によってアンフェタミンに変換される。つまり覚せい剤と同じ作用をする薬物だ。
清原はこの時期、覚せい剤は使用していなかったと言ったが、グリーニーが下地となって覚せい剤に手を出したのだろう。
WADAの基準では、グリーニーは真っ黒である。
もちろん、野球界でもグリーニーは2006年以降禁止薬物になっているが、野放しになっていた時期が非常に長かった。
NPBは、現在、特定の試合前に選手へのドーピング検査を抜き打ちで実施している。しかし全員ではなく、一部の選手だ(ちなみに一部球団ではドーピング検査をした選手に、他の選手が祝儀を与える奇習があった)。
清原の証言は、10年前までのNPBに、薬物汚染が広がっていた可能性を示唆している。
野球界はMLBもNPBも薬物規制が非常に遅れている。
NPBは、開幕時に全選手、全関係者のドーピング検査をすべきではないか。
NPB、清原の所属球団は知らぬ存ぜぬを貫いているが、これも残念な態度だ。
前にも述べたが、このインタビューは視聴率ありきの見世物であり、やるべき意味があったとは思わない。
しかし、世間に出してしまったからには、これを有意義なことに役立ててほしいと思う。

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コメント
コメント一覧
しかし、今までの経緯を正直に話したこと、またいつ薬物依存性になるか恐怖だということを隠さず話したことに関しては、悪くはなかった。
こういう人間は、失敗者や落伍者として、人生の失敗者扱いして許さない、排除しろでは、結果また悪の道に行ってしまうだろう。
清原は今支えてくれる、叱咤してくれる人達の恩を忘れず、そして社会は清原をいちいち批難しないで静かに見守るのが、更生してもらう為に大事だ。
インタビューはテレビ局の金儲け。出演した清原は愚かな見世物。本件の野球界としての問題の本質は、「ドーピング検査が機能していないこと」。五輪参加と言いながらWADAに加盟しようとしないこと。当時の所属球団が多分永遠にコメントしないこと。NPBは一般社会では容易に入手しにくい薬物に接する機会が多いこと。が問題の本質で、覚醒剤患者の清原の愚かさに焦点を当てすぎた前記事は誤解を招き易かったと思います。ついでに、TBSは、こんなインタビューするなら、NPBのコメント取ってこいと言いたいですが、年明けから、延々と侍の報道になるのだろうなと。NPBの検査は検査数、方法共に、論外と言われてます
PLロゴに避難誘導灯が映り込んで、何とも意味深ですね。
のをチームメイト全員知ってたけど見て見ぬ
振りしてた、とか球場内で薬の売買してたとかいう証言が出てる時点で個人的な問題じゃなく
野村はみんなグリーニーをやっていたと証言している
なぜ野球界は黙るのか
そんな証言ありましたっけ。噂話はあったでしょうけど。
逮捕前にダウンタウンの番組で「やっていない」と口では言いながら、態度では「やっている」と言っているように感じていました。
今回は「引退後に始めた」と言ったときに、怪しい感じがしました。そこだけはそう言うと決めて言っているようでした。
現役時代にグリーニーの使用を認めたのは新たな証言でしたね。野村の証言も併せると一時期の巨人ベンチの雰囲気が想像できます。
その野村については変わりように驚いたとし、野村の「清原が現役時代からやっていた」との証言に対してはまともには取り合わない感じでした。まぁ、誰が見ても野村はまともではないので、賢明な対応でしょうかね。誰かの入れ知恵かもしれません。
子供のくだりは、あまり見たいものではなかったです。
「清原の今」を知るという意義はある程度あったように思います。再犯率が高いからコイツもダメだろうと切り捨ててることは、再犯率のさらなる上昇に寄与することになるでしょう。静かに見守りたいところ。
このぐらいのモラルなんでしょうかね?
野村貴仁の証言は、ほんとかどうかは分かりませんが、以前に文春で、高橋監督や松井秀喜など、清原がいた頃の主力選手もコーヒーにグリーニーを溶かして飲んでいたと言っています。
巨人だけでなく、ラミレスも使用していた証言をしておりますし、ロッテとソフトバンクでも疑惑の記事はありました。
野村が始めたのは、オリックスの外国人選手から貰ったと言ってますし、球界全体に蔓延してたのは、間違いないでしょうが、ただし、その当時は、グリーニーは違法薬物でもなく、ドーピングの規制もしていなかったのだから、今さら、それを責めても仕方ないでしょうし、監督や選手たちも何とも言いようがないのでは。
風邪薬のパブロンなんかは、アウトらしいですが、私が、飲んでも全く問題なしですけども、後から、体内で覚醒剤の成分に変換されると言われても、じゃあ、どうすればいいのか分かりませんし。
阪神でダルから聞いたサプリを取り入れたいという藤浪の意見を渋ったらしいですが、サプリやプロテインは、うっかりすれば、ドーピング検査に引っ掛かりますから、かなり難しいらしいです。
そういえば、清原の引退は、ドーピング検査が始まった頃ですね。
ドーピング検査は、オリンピックなどと同じくすると、かなりの市販薬品が使用出来なくなるようなので、長期間に渡るプロ野球には、難しいと思いますが、違法薬物の検査と撲滅する啓蒙を選手会でするというのもいいと思います。
しかし、2006年に規制されて禁止される前のグリーニーの使用歴まであげつらうようなことをしても意味がない。
問題なのは、グリーニーを当時使っていた選手てなくて、グリーニーの規制が他のスポーツに比べ遅れていたメジャーリーグやNPBの組織だから。
過去の選手のグリーニーの使用歴を調べる意味は十分にあると思いますよ。あげつらうかどうかは別にして。
アンフェタミンを体内に入れていたわけですから、覚せい剤への親和性が極めて強かったと思われますから。
http://agora-web.jp/archives/2023540-2.html
薬物依存症にかかわる立場からの、素晴らしい感想だったと思いますが。
論争になるとは思いません。
他者の意見に屈しないという気は全然ありません。ただ、納得できないのに「そうですね」とは言わないだけです。