予想されたことではあったが、田中将大が改めてWBC不参加を表明した。

毎日新聞

米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手が23日、仙台市内で自主トレーニングを公開し、3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場しないと明らかにした。「いろんな状況を考えた時に参加するのは難しい。不参加という形を取らせていただいた」と語った。

田中は決勝ラウンドでの出場の余地を残した予備登録もしないと明言した。
これで、侍ジャパンにはMLBの先発投手は一人も出場しないことになる。

実は、WBCに出場したMLBに在籍する先発投手は、これまでも松坂大輔だけだった。

WBC日本チームで投げたMLB在籍投手。

WBC-J-MLB


救援投手も大塚のみ。
ダルビッシュや田中、岩隈、黒田もWBCで投げているが、それはすべてNPB在籍時だった。
今回、田澤純一が登板するとすれば、2009年以来となる。

松坂大輔は2006年、2009年とMVPに輝いた。ある意味で彼のキャリアの頂点と言ってもよいが、2009年の活躍の後、MLBでは急速に成績を落としている。
2008年までは31勝15敗ERA3.71、2009年以降は25勝28敗ERA5.12である。

おそらくMLBでは松坂大輔のこの成績低下を知って、WBCには大きなリスクがあると判断して主戦級投手を出さないようになったのだろう。
日本人投手とてMLB球団の資産であることは間違いない。リスクを踏む気は毛頭ないのだ。

ではなぜ、NPBの先発投手が、WBCで活躍した後もレギュラーシーズンで成績を落とさないですむのか。

その背景にはNPBのレギュラーシーズンが、MLBよりもかなり「緩い」ことがあるだろう。
NPBは180日の間に143試合、ローテーション投手は6人。中6日が普通になっている。
MLBは、180日の間に162試合、ローテーション投手は5人、中4~5日が一般的だ。

春先の過剰な登板は、疲労を蓄積させるし、ひじ、肩の故障のリスクも大きくなる。これを考えれば、出場させるわけにはいかない。

救援投手も、NPBよりMLBの方がかなり過酷だ。できれば出したくないのだろうが、救援投手は年俸も低いし、大型契約をしている選手も少ない。
ありていに言えば「潰れても代わりはいる」と言う判断で、しぶしぶ出場させるのだろう。

ダルビッシュ、岩隈、田中、マエケンは、そうした事情をよく知っていて出場しない。「残念ながら」とは言っているが、最初から出ないことが決まっていたのではないか。

WBCはこういう前提だと考えるべきなのだろう。



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