「永久欠番」は、球団ごとに貢献度の高い選手を顕彰する制度である。しかし、いろいろ矛盾点がある。
まず、背番号には限りがあるという点。ニューヨーク・ヤンキースでは一桁の番号がすべてRetired Numberになっている。最も若い背番号は「11」だ。こういう形で欠番を増やしていくのは、無理がある。
そして永久欠番は、いろいろな事情で背番号を変えなければならなかった選手には不利になる。
320勝した大投手、小山正明は、阪神でも175勝し、村山実とともにチームを支えたが、背番号は「49」「6」「14」「47」と何度も変わっている。「47」が一番長かったが、こういう選手は永久欠番にはしづらい。
さらに、これはNPBだけの事情だが、身売りをしたチームの過去は、新しい球団に継承されないケースが多々ある。
その最たるものが、野村克也も言う通り、阪急ブレーブスの福本豊の「7」、山田久志の「17」だ。殿堂入りした偉大な選手であっても、オリックスは前のチームの歴史には一顧だにしていない。
オリックスはのちに近鉄を吸収合併するが、この際には近鉄の大投手、鈴木啓示の「1」の永久欠番を取り消しにした。
張本勲は、東映、日拓、日本ハムと「10」をつけていたが、日本ハムは「10」を永久欠番にしていない。これはおそらく、日ハムでは2年しか在籍していなかったからだろう。
永久欠番は、たまたま背番号をあまり変更せず、一つのチームで長く活躍した選手で、チームが身売りしなかった、あるいは西武ライオンズのように、買収以前の歴史に理解を示す企業が買収したに限り、指定されている。
「運」の絡む要素が大きすぎる。不公平だ。

永久欠番の主旨は、特定のチームで長く活躍した選手を貢献するというものだ。であれば、別に背番号を使用禁止にするのではなく、チームの偉大な先人として銘鈑に名を残し、チームの様々なセレモニーにOBとして招待するなど、その選手をたたえればいいのではないか。
これであれば、背番号の空きや、変更などに左右されることはないし、客観的かつ公平に選手を評価することができる。
以前から提案していることだが、NPBの12球団は、各球団の「殿堂」を設けて、チームに偉大な貢献をした選手を「殿堂入り表彰」すべきではないか。
表彰選手は、球団だけではなく、ファンが選ぶ形にしてもよい。大選手が引退した際は、1年目から殿堂入りする形にすればよい。
そして各球団は、買収以前の歴史も継承して、日本ハムなら、日拓、東映、急映、東急、セネタース、ヤクルトならサンケイ、国鉄時代の選手も表彰すべきだ。
そうすれば、ファンも球団の歴史に興味を持つだろうし、球団に対する思い入れも深まるはずだ。
中には複数の球団で殿堂入りする選手も出てくる。
大杉勝男は日本ハムとヤクルトで、小山正明は阪神とロッテで、金本知憲は広島と阪神で殿堂入りする。
これもその選手の歴史を振り返る機会になるし、味わい深いことだと思うが。
個人的にはそのハードルはやや低めにしてほしい。それによって地味なわき役も殿堂入りすれば、選手にも励みになると思う。
私は川相昌弘がプロ野球の殿堂入りすることには反対だが、巨人の野球殿堂には文句なしで選出されるべきだと思っている。
そういう感じだがいかがだろう。
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そして永久欠番は、いろいろな事情で背番号を変えなければならなかった選手には不利になる。
320勝した大投手、小山正明は、阪神でも175勝し、村山実とともにチームを支えたが、背番号は「49」「6」「14」「47」と何度も変わっている。「47」が一番長かったが、こういう選手は永久欠番にはしづらい。
さらに、これはNPBだけの事情だが、身売りをしたチームの過去は、新しい球団に継承されないケースが多々ある。
その最たるものが、野村克也も言う通り、阪急ブレーブスの福本豊の「7」、山田久志の「17」だ。殿堂入りした偉大な選手であっても、オリックスは前のチームの歴史には一顧だにしていない。
オリックスはのちに近鉄を吸収合併するが、この際には近鉄の大投手、鈴木啓示の「1」の永久欠番を取り消しにした。
張本勲は、東映、日拓、日本ハムと「10」をつけていたが、日本ハムは「10」を永久欠番にしていない。これはおそらく、日ハムでは2年しか在籍していなかったからだろう。
永久欠番は、たまたま背番号をあまり変更せず、一つのチームで長く活躍した選手で、チームが身売りしなかった、あるいは西武ライオンズのように、買収以前の歴史に理解を示す企業が買収したに限り、指定されている。
「運」の絡む要素が大きすぎる。不公平だ。

永久欠番の主旨は、特定のチームで長く活躍した選手を貢献するというものだ。であれば、別に背番号を使用禁止にするのではなく、チームの偉大な先人として銘鈑に名を残し、チームの様々なセレモニーにOBとして招待するなど、その選手をたたえればいいのではないか。
これであれば、背番号の空きや、変更などに左右されることはないし、客観的かつ公平に選手を評価することができる。
以前から提案していることだが、NPBの12球団は、各球団の「殿堂」を設けて、チームに偉大な貢献をした選手を「殿堂入り表彰」すべきではないか。
表彰選手は、球団だけではなく、ファンが選ぶ形にしてもよい。大選手が引退した際は、1年目から殿堂入りする形にすればよい。
そして各球団は、買収以前の歴史も継承して、日本ハムなら、日拓、東映、急映、東急、セネタース、ヤクルトならサンケイ、国鉄時代の選手も表彰すべきだ。
そうすれば、ファンも球団の歴史に興味を持つだろうし、球団に対する思い入れも深まるはずだ。
中には複数の球団で殿堂入りする選手も出てくる。
大杉勝男は日本ハムとヤクルトで、小山正明は阪神とロッテで、金本知憲は広島と阪神で殿堂入りする。
これもその選手の歴史を振り返る機会になるし、味わい深いことだと思うが。
個人的にはそのハードルはやや低めにしてほしい。それによって地味なわき役も殿堂入りすれば、選手にも励みになると思う。
私は川相昌弘がプロ野球の殿堂入りすることには反対だが、巨人の野球殿堂には文句なしで選出されるべきだと思っている。
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コメント
コメント一覧
面倒だ、前例がない、以外のやらない理由はなさそうに思えるのですがなぜどの球団もやらないのでしょうね。
殿堂入り以外でも選手を表彰してほしいですね。
私も異議無しです
各球団が、球団に貢献してたれた選手を独自に表彰するなり、球団の殿堂入りなりして、後世に伝えるのは今のファンに対して必要な事かも