私がサッカー界の動きを追いかけるのは、もちろん、野球のためだ。野球とサッカーは競技者、ファンのシェアを奪い合うライバルだし、その歴史もマネジメントも、組織も対照的だ。

野球プロパーの私にしてみれば残念だが、今のところ、未来展望において、野球はサッカーの敵ではない。サッカーには語るべき「未来」があるが、野球には「今」しかない。

2014年にJリーグは、現状の問題点を総括したこんな本を出している。



まとめたのはライターだが、当時の新旧チェアマン大東 和美 である 村井 満両氏が、Jの現状を直視して率直に語ったものだ。

・Jリーグへの世間の関心度が下がっている
・テレビ放送の減少と放映権料頭打ち
・電通、博報堂が頑張ってもスポンサーがつかない
・勝てば優勝という試合でも満員にならない
・毎年発生する赤字クラブ
・ヨーロッパに集中するサッカーマネー
・アジアチャンピオンズリーグで勝てなくなった

Jリーグはこうした課題に取り組んでいる。ダゾーンとの契約は、まさに「放映権料頭打ち」「赤字クラブ」「ヨーロッパに集中するサッカーマネー」などの解決策として推進されたものだ。
またダゾーンとの契約によって「Jリーグへの世間の関心度」「観客動員」なども改善する可能性がある。
もちろん、課題はあるだろうが、現状を見つめ、地歩を固めて、事業を推進していることがわかる。

NPBは、現状を全く把握していない。当然のことながら、プロ野球全体としての未来展望もない。

機構、マネジメントと言う点で、両者は、大人と子供ほどの差がある。野球プロパーとしてはこれが一番残念なところだ。

当サイトがこの問題で議論したいのは、基本的には「サッカーにできて、野球になぜできないのか」という問題だ。それは両者の歴史や、それに伴う運営形態、組織、理念の差から出てきている。
これについて忌憚のない意見をいただきたいと思っている。

残念ながら、当サイトには、こうした課題とは別に、単に野球、サッカーをこき下ろすだけのコメントもたくさん来る。
「ダズーンなんて、すぐだめになる」「野球豚に何ができる」
こういうコメントをして、留飲を下げているのだとすれば、その人は相当レベルが低い。少なくともファンやサポーターとして、野球やサッカーの未来を語る資格はない。
野球やサッカーの味方として、相手をけなすことで味方を利している気になっているのかもしれないが、空しいことばだ。事実を公正に見ることができなければ、ただのデマであり、今はやりの言葉でいうフェイクだ。
恥ずかしいことだと認識していただきたい。

市場は他のスポーツに侵食されている。メディアも他のコンテンツが占有しようとしている。しかし野球界は何もしていない。

NPB、そして野球界は「野球再建計画」あるいは「野球展望」のようなものをできるだけ早く打ち出す必要がある。

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