どこまでやるかわからないが、WBCの盛り上がりは、野球のポテンシャルを我々に教えてくれた。
まだ野球は日本中を熱狂させる熱量をもっているのだ。
夢中になったのは、私のような中高年男性が中心だろうが、日ごろは野球に興味を持たない若者や女性も熱狂している。野球そのものではなく、菊池涼介や小林誠司のかっこよさかもしれないが、それも野球の魅力の内だ。
こんなにいい試合を見て、にわかにせよファンになってくれる人がいるとすれば、それは「すじのいいファン」になる可能性があるだろう。

侍ジャパンは遅くとも3月23日をもって解散してしまうが、この盛り上がりを野球の未来につなげていきたいと思う。

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一つには、侍ジャパンのユニフォームの露出を、NPBのレギュラーシーズンにも増やすべきだ。
今年は無理だろうが、例えばオールスター戦を「侍ジャパン・パ」対「侍ジャパン・セ」にするのも良いかもしれない。
秋には、トップチームだけでなく、社会人や大学生、高校生の「侍ジャパン」の試合が企画されているだろうが、その中に「侍ジャパン・チャレンジマッチ」を組んでほしい。
社会人、高校生の「侍ジャパン」と、セ・パ両リーグの優勝チームが対戦する試合だ。憧れのNPBチームに胸を借りる企画は盛り上がると思う。
ここに独立リーグ選抜の「侍ジャパン」が加わってもよいと思う。
アジア・シリーズの復活も考えられているようだが、長期的な目的をもって、長く続くシリーズになればと思う。

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そしてそれ以上にぜひ、考えてほしいのは「侍ジャパン・キッズプロジェクト」だ。
少年野球よりさらに下の、幼稚園、小学校低学年の幼児に野球を好きになってもらうために、侍ジャパンが一肌脱ぐというプロジェクト。
実際のターゲットは、幼児の父母だ。WBCで活躍した選手が、侍ジャパンのユニフォームで10歳以下の子供に野球の「いろは」を教えるのだ。
同時に、父母に「野球遊び」の手ほどきをする。今年やれば、多くの若い親を「野球の味方」にすることができるのではないか。
筒香嘉智は、私の「野球崩壊」を読んでくれたようだが、幼児とその親の世代は、愕然とするほど野球を知らない。彼らに接すれば、「野球離れ」の危機感を重たく受け止めることができる。何をすればよいか考えると思うのだ。

プロジェクトリーダーは、今、幼稚園で野球教室をボランティアでやっている宮本慎也が適任だろう。
できれば、指導者づくりもしてほしい。幼児に野球の楽しさを伝える技術、知識を身に着けた指導者には、ライセンスとともに侍ジャパンのユニフォームを与える。
そういう取り組みも始めてほしい。

ヤクザまがいの指導者に出会う前に、一番いい形で野球に接してほしい。その出会いの場に「侍ジャパンのユニフォーム」があれば最高だと思う。



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