どんなスポーツでも、記者は優遇されている。当然のことだ。記者席は一般の観客席とは区別され、設備も充実している。
大相撲の記者席は砂かぶり席のすぐ後ろにある。長いテーブルが差し渡され、ところどころに電気のコンセントがある。
記者はこの席で相撲を見、パソコンで結果や批評を入力する。

野球の記者席は、古い球場ではバックネットの下にある。グランドレベルより少し掘り下げた位置からグランドを見る。捕手の視線に近いだろうか。

新しい球場ではバックネット裏の少し上の方にある場合が多い。球場によっては一塁側、三塁側、どちらかに偏った位置にある場合もある。
いずれの席にもテーブルがあり、電源も確保されている。昔は電話が設置されていたが、今はスマホの時代だからそれはない。

スコアをつけたり、パソコンで入力するには理想的だ。それだけではなく、テーブルがあれば、食事をするのも楽だ。
台湾の球場では、見とがめる人がいないのでオープンの記者席で試合を見ていた。これは楽だわいと思った。私なら試合中にブログを5本くらい書くだろうと思った。

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しかし、記者氏はここであまり大したことをしていない。
スコアをつけて、試合経過を記事にしてメールで送っているだけ。試合結果を逐一伝えているだけだ。

試合内容は定型化されている。例えば外野からの返球で走者が合うときなると「右翼からの好返球でタッチアウト」。
好返球と言っても、イチローのようなレーザービームなのか、松山商の矢野勝嗣が熊本工相手に甲子園で見せたような放物線を描く返球なのかで印象は変わってくる。
しかし、そのあたりの情報は伝えられないことが多い。

一般紙では、得点経過と投手、主力選手のプレーが無味乾燥の文字になって送信されるだけだ。
スコアを見ればわかるようなことしか書かない。

紙幅が限られているからだが、限られた文字数でも試合内容をいきいきと書くことは不可能ではない。しかし今の記者は、試合のツボ、ポイントをつかむことなく事務的に情報処理しているような印象だ。

記者席でのやり取りも「今のは4-6-3?」「いや3-6-3だ」みたいな事務的なものが多い。

中には投手の球種を当てる名人のような記者もいて、1球ごとにスライダー、シンカーと言っている。それはさすがにすごいと思うが、それらの情報が生き生きとした記事に置き換わることは少ない。

スポーツ紙はもう少し詳しい情報を伝えるが、それでもポイントを抑えたものはほとんどない。

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今、NPBの一軍だけでなく、二軍、独立リーグなども動画配信されるようになった。それらを見ればオンタイムで試合経過がわかる。
わざわざ現場に陣取って、味気ない戦況報告を上げる必要はないのではないか。

こんなレベルの記事しか書けないのなら、AI技術が進化すれば、スコア記入も、戦況記事もあっという間にボットがとってかわるのではないだろうか。



開幕戦本塁打王は誰だ!(後編)

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