昨日の交流戦、巨人-楽天戦を広島のホテルで観戦した。今の巨人は勝てるはずがないと思った。

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楽天の先発は7試合連続二けた奪三振がかかる則本昂大、巨人はルーキー、ドラ4の池田駿。
大エースに新人をぶつけるのは良い試みではある。

0-0で迎えた4回、巨人は阿部の安打の後、6番村田修一が左翼にきれいに振りぬき、2点本塁打。池田はその裏に二死三塁のピンチを迎えるが、これを切り抜ける。

5回を終えて池田は98球。確かに続投させるかどうか迷うタイミングではあるが、若い投手に経験を積ませる意味でも投げさせるべきではなかったか。

そもそも今の巨人には8回のマシソン、9回のカミネロ以外に信頼できる救援投手はいないのだ。山口鉄也は5/19を最後に投げていないし、桜井もぱっとしない。

6回に上げたのは田原。確かにここまで無失点だが、登板はわずかに3試合に過ぎない。
楽天打線は、明らかにこの交代で活気づいた。
先頭のウィーラーが中前打で出ると、アマダ―が巨体をゆすぶって左翼席に放り込む。わずか3球で試合を振り出しに戻した。
慌てて森福を出すが、岡島の三塁打で逆転を許した。

新人の池田を6回まで投げさせて失点すれば、高橋監督など指揮官は非難されたかもしれない。しかし、池田が無失点に抑え、これまでくすぶっていた村田修一が先制の2ラン。いい感じで試合が回り始めていたのに、乗っている投手を交代させて試合の流れが変わと思わなかったのか。
頼りになる救援スタッフもいないのに交代させたのは、保身のためではないかと言わざるを得ない。

則本の気迫に巻き込まれたように、楽天のベンチは盛り上がっていた。ウィーラーが大声で騒ぎ、ベテランの嶋も声を出していた。
楽天は選手の「気魄」を追い風に戦っていた。
最終回、クローザーの松井はいきなり2人の走者を出したが、バックスの助けもあって1点差を守り切った。乗っている、という感じだった。

対照的に巨人は、池田の「気魄」を途中でくじき、最も面白くない手を打ったのだ。選手の「気」を利用して勝とうという気はさらさらない。

巨人は、池田のような非エリートや、村田修一のような手あかのついた選手には「お前らのことなんかなんとも思っていない。うちにはいっぱいいい選手がいるんだ」という冷たいサインをしばしば出すが、結局、それがチーム全体の気持ちを萎縮させ、戦力を活かせないことにつながっているのではないか。

高橋由伸はエリート選手だったが、冷や飯食いの悲哀を知らないわけではない。選手の気持ちがわからないことはないと思うが、巨人という「体質」が、昨日のような消極的で後味の悪い手を打たせるのだと思う。

今や特別に強いチームでも、人気がずば抜けているチームでもないのに、プライドだけは高くて、チーム一丸となってなりふり構わず戦うことができない、巨人は「貧乏貴族」のようである。

これでは浮上はおぼつかないだろう。

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