イチローは絶対にそうだとは言わないだろうけど、MLB3000本というのは、ある時期から大きな目標になっていただろう。

200本と3割を10年連続で続けていた2010年オフの時点で、通算2244安打。
その年の10月に37歳になっていたが、本人は全く衰えを感じていなかったはずだ。
しかし2011年、200本も3割も途切れてしまう。
そして2012年、契約最終年に、イチローはフラッグシップディールのタイミングでヤンキースへと移籍。
いろいろな事情があったと思うが、マリナーズで2533本に達していた通算安打数を伸ばすためにも、新しい球団に移籍した。
ヤンキースはベストではないように思えた。イチローへのオファーは4番目の外野手だったし、スター軍団揃いだから出場機会は保証されない。
でも、オリックス、マリナーズと「端っこのチーム」でプレーしてきたイチローにとっては、「華のある球団」での経験も重要だった。

しかしヤンキースでの3シーズンで積み上げた安打数は311安打。年齢は40歳。3000本まではあと156本。

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普通ならここで引退するのが自然だっただろう。3000本に達しなくても、殿堂入りの条件はすでに満たしている。
MVPも打撃タイトルも、オールスター戦も経験した。

フロリダ・マーリンズがいささか物好きともいえるオファーをしなければ、イチローのキャリアはここで終わっていただろう。
マイナー契約やキャンプ招待選手になってまで、現役続行する気はなかっただろうから。

しかし幸か不幸か契約が続き、イチローは3000本をクリアした。

昨年の時点で、やめてもおかしくなかった。好成績だとみる向きもあるが、昨年でも通算打率は下落していたのだし、外野手としての評価は高いものではなかった。

今年のイチローは体力の衰えに加えて、モチベーションが維持できないのではないかと思う。50歳まで現役、ピート・ローズを抜く、という目標は実現性があまりにも乏しく、リアルな目標足り得なかったのではないか。

そのプレーをずっと見ていたいと思う気持ちは人一倍あるが、「歴史的存在」としてのイチローは、もう最終章を語り終えるときが来ていると思う。

マニー・ラミレスではないのだ。
「好き放題やってるマニーが好き」ではなく「何から何までシャープで美しい、完璧なイチロー」に人々は酔いしれたのだ。
そのことを考えるべきだろう。


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