松坂大輔が入団し、活気にあふれる中日キャンプだが、かつて球史に残る活躍をした浅尾拓也の影は薄い。
春季キャンプでのブルペンの投球練習は、同じクラスの投手がセットで組まれる。
今年、私が見に行ったときは、中日の救援投手陣が投げていた。田島慎二、谷元圭介に挟まれて岩瀬仁紀がゆっくりとボールを投げていた。少し遅れて又吉克樹が一番端で投げ始めた。
このあたりが、中日のリリーフ陣だ。山井、大野という先発陣も投げている。それをじっと見ているのが今年93歳になる杉下茂さんだ。私が話を聞いたのはもう3年前になる。

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しかしこの中には、浅尾の姿はない。故障しているのかどうかわからないが、こういう一線級の投手の列から外れているのは間違いないようだ。

浅尾は球史に残る投手である。

キャリアSTATS

Asao


元は先発だったが、2008年に救援に転向し、セットアッパーとして活躍した。岩瀬仁紀につなぐ「勝利の方程式」は絶対的だった。

2011年には47ホールドのNPB記録をうちたて、MVP。MVPは岩瀬でさえもとっていない。セットアッパーでの受賞は浅尾だけだ。

しかし以後、成績は急落する。シーズン通して投げることができなくなり、2016年には一軍出場なし。2017年は200ホールドは達成したが、4試合の登板にとどまった。

2015年のキャンプ、午後にキャンプ場に隣接するソフトボールグランドで、浅尾、又吉、吉見らが練習をしていた。一塁あたりでミットを構える近藤真市コーチに遠投をする。近藤コーチは球筋を見て、「シュートがかかっている」「いい回転だ」と声をかけていた。

男前の浅尾を追いかけてファンがやってきたが、私が驚いたのは又吉の体の大きさと、ゆったりとしたフォームから投げる送球の強さだった。浅尾は又吉に比べれば貧弱に見えた。

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浅尾は2011年に燃え尽きたのだろうか?

昨年彼は「岩瀬さんに続いてカムバック賞を」と意気込みを語ったが、浅尾にはその余力が残されているのだろうか。

中日にとっては功労者であり、簡単に引退勧告はできないだろうが、どこかで見切りをつける必要があるかもしれない。
そのためにも、今年は大事な年になるだろう。


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