7人もの1000万ドルプレイヤーがいて、その大半が年俸に見合った働きをしていなかったシカゴ・カブス=CHC。チーム補強ができない最大の要因だったが、野手陣については少しずつ改善されつつあるように思える。
前年と今年の成績の対比。各STATSのアリーグ14球団での順位、各数値の昨対を入れた。

CHC-2011-Bat






チームの大黒柱、デレク・リーと、ライアン・テリオを放出。特にテリオの放出には疑問が残る。かわりにタンパベイ・レイズ=TBからペーニャを獲得。草刈り場となったTBだが、ペーニャの放出はそれほど惜しくはなかっただろう。とにかく打率が低い。ただ、CHCはフリースインガーが多く、四球を選ぶ打者は福留くらいだったが、ペーニャは100個の四球。大きな期待はできないが、それなりに存在感はあった。
チームは高額年俸者を放出したいのがありありで、夏、1350万ドルの福留孝介もクリーブランド・インディアンス=CLEに。ただ、後釜を予定していたタイラー・コルビンが極端な不振。穴が開いたままだ。
2010年には、ホフパワー、チャド・トレーシーとのちに日本に来た選手も在籍していた。
内野陣は充実してきた。二遊間が、ダーウィン・バーニー、スターリン・カストロが定着。特にカストロは来季、ブレークしそうだ。アラミス・ラミレスも復活。最大の不良債権であるアルフォンソ・ソリアーノも最低限の仕事はした。しかし、この選手の粗さは年々ひどくなっている。
2008年の新人王、捕手のジオバニ―・ソトが伸び悩んでいる。売り物の打撃が不振。スランプが長かった。
穴はあいているが、少しずつ新しいチームの形が見えてきているのではないか。

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