朝日新聞
新潟県高校野球連盟は22日、来年の春季県大会限定で、投手の投球数を1試合につき1人100球までにする「球数制限」を導入することを明らかにした。公式戦では全国初の試み。春の選抜大会、夏の全国選手権大会には現時点で適用される予定はない。
新潟県は、野球に関して先進的な意見を持つ人がたくさんいる土地柄だ。
私は馬場正平の取材のときに、併せて3週間ほど新潟に滞在していろいろな人に話を聞いて回った。
新潟は親切で信義を重んじる土地柄だ。
「頼めば越後から米搗きにも来る」という言葉があるが、律儀な土地柄だ。そして、あまり高ぶらず、穏やかな県民性だ。特に関西と比べれば。
新潟は早起き野球が非常に盛んだ。新潟市の図書館には「早起き野球何年史」というような立派な本が何冊も並んでいる。野球が大好きなのだ。
それでいて豪雪地帯のために、野球は弱い。
甲子園は1926年夏に新潟商が出場してから、1958年春に同じく新潟商が出場するまで、32年間も出場できなかった。馬場正平が高校野球に早々に見切りをつけて、中退して巨人に入ったのもそうした背景がある。
これは1950年代の新潟日報のスポーツ欄 アマ野球の情報が大きな紙面で紹介されている。

また新潟県は高校野球、大学野球から草野球レベル、さらには独立リーグまでが新潟県野球協議会という組織を作って連携している。これも全国的には異例だ。
JABA新潟県野球連盟
新潟県野球連盟
新潟県高等学校野球連盟
新潟県中学校体育連盟軟式野球専門部
株式会社 新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ
新潟県還暦軟式野球連盟
新潟県女子野球連盟
関甲新学生野球連盟
一般財団法人 日本リトルシニア中学硬式野球協会信越連盟新潟ブロック・公益財団法人 日本リトルリーグ野球協会信越連盟新潟ブロック
野球障害ケア新潟ネットワーク
特定非営利活動法人 新潟野球人
「野球は大好きだが弱い」という新潟野球の土壌が、思い切った改革に踏み切らせたといえよう。新潟にも新潟明訓のような有力校はあるが、大阪桐蔭や福島聖光学院のように「野球をビジネスモデルの真ん中に置いている」ような学校はない。抵抗はあっただろうが、強硬なものではなかっただろう。
春季大会は、甲子園につながらないローカルな大会だ。しかし高野連が主催し、全県の高校が参加する大会での「球数制限」は、まさに歴史的と言えるだろう。
朝日新聞はわざわざ「春の選抜大会、夏の全国選手権大会には現時点で適用される予定はない」と書いている。よほど心配だったのだと思うが、ひとたびこういう動きが始まれば、ベルリンの壁ではないが、改革の潮流は次々に広がっていくと思う。
繰り返すが、歴史的なことだ。野球界は今年、大きな一歩を踏み出したといえるだろう。

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私は馬場正平の取材のときに、併せて3週間ほど新潟に滞在していろいろな人に話を聞いて回った。
新潟は親切で信義を重んじる土地柄だ。
「頼めば越後から米搗きにも来る」という言葉があるが、律儀な土地柄だ。そして、あまり高ぶらず、穏やかな県民性だ。特に関西と比べれば。
新潟は早起き野球が非常に盛んだ。新潟市の図書館には「早起き野球何年史」というような立派な本が何冊も並んでいる。野球が大好きなのだ。
それでいて豪雪地帯のために、野球は弱い。
甲子園は1926年夏に新潟商が出場してから、1958年春に同じく新潟商が出場するまで、32年間も出場できなかった。馬場正平が高校野球に早々に見切りをつけて、中退して巨人に入ったのもそうした背景がある。
これは1950年代の新潟日報のスポーツ欄 アマ野球の情報が大きな紙面で紹介されている。

また新潟県は高校野球、大学野球から草野球レベル、さらには独立リーグまでが新潟県野球協議会という組織を作って連携している。これも全国的には異例だ。
JABA新潟県野球連盟
新潟県野球連盟
新潟県高等学校野球連盟
新潟県中学校体育連盟軟式野球専門部
株式会社 新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ
新潟県還暦軟式野球連盟
新潟県女子野球連盟
関甲新学生野球連盟
一般財団法人 日本リトルシニア中学硬式野球協会信越連盟新潟ブロック・公益財団法人 日本リトルリーグ野球協会信越連盟新潟ブロック
野球障害ケア新潟ネットワーク
特定非営利活動法人 新潟野球人
「野球は大好きだが弱い」という新潟野球の土壌が、思い切った改革に踏み切らせたといえよう。新潟にも新潟明訓のような有力校はあるが、大阪桐蔭や福島聖光学院のように「野球をビジネスモデルの真ん中に置いている」ような学校はない。抵抗はあっただろうが、強硬なものではなかっただろう。
春季大会は、甲子園につながらないローカルな大会だ。しかし高野連が主催し、全県の高校が参加する大会での「球数制限」は、まさに歴史的と言えるだろう。
朝日新聞はわざわざ「春の選抜大会、夏の全国選手権大会には現時点で適用される予定はない」と書いている。よほど心配だったのだと思うが、ひとたびこういう動きが始まれば、ベルリンの壁ではないが、改革の潮流は次々に広がっていくと思う。
繰り返すが、歴史的なことだ。野球界は今年、大きな一歩を踏み出したといえるだろう。

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