驚きといえば驚きではあるが、パのお荷物だったロッテもまともになったということだろう。

日経新聞
プロ野球、千葉ロッテマリーンズの2018年12月期の最終損益が黒字となる見通しであることがわかった。黒字転換はロッテが球団経営に関わってから50年目にして初めて。観客動員数が過去最多となったほか、広告収入やインターネット通販サイトの売り上げが好調だった。山室晋也社長が2014年に就任以降取り組んできた経営改革の効果が現れてきた。18年12月期の税引き利益は6億円となる見込み。

ロッテが親会社になってからの成績と観客動員

Lotte


ロッテが大映の永田雅一に誘われて球団に出資したのが1968年。東京球場を本拠としたが、非常な不入り。
当時の新聞を見ても、500人という動員数のこともあった。創設当時のロッテはネーミングライツに近い感じで、実質的な権限は永田が持っていた。

1971年に永田が失脚して経営の実権がロッテとに移ったが、以後も低迷。本拠地も県営宮城から川崎球場と移ろった。73~77年までは実質的な本拠地がなく「ジプシー球団」と言われた。

当時、大阪球場で南海ーロッテ戦をよく見たが、不入りな南海戦でもロッテ戦は特に不入りで、三塁側に20人ほどしかいない時もよくあった。それでも球団発表は1000人だったが。

転機は千葉移転だろう。ここからロッテは地域戦略を始める。当初は海浜幕張駅前などで招待券を配ったが、タダでも受け取る人がいなかったという。
そこから初めて、徹底的なマーケティング戦略を展開してここまでやってきたわけだ。

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ただチームの強化はほとんどしていない印象だ。リストラをしてちょこっと選手をいれて「補強」と称していただけだ。

デイリー
「これまでの親会社の支援もあって」と前置きし、「黒字化で一区切りついた。チーム強化に大きくかじを切る。組織の強化に努めたい」と2億円以上を投じての「チーム戦略部」を新設すると語った。
6人のアナリストを中心にこれまでのデータを徹底的に蓄積・分析。今後のチーム編成、FA戦線、ドラフト、選手育成などに活用する。トップには原田卓也球団副本部長が就任。来年1月10から本格始動する。


おそらく、韓国のロッテ財閥がお家騒動で揺れていることが背景にあるのだろう。親会社に頼らず、独立採算を目指すのだろう。
ようやくパのスタンダード経営に近づいてきた。

パで経営改革が進んでいないのは、これでオリックスだけになった。

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広島総合・広島市民・マツダS・シーズン最多本塁打打者/1950~1986、2007~2018

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