数日前に、この本を紹介した。何人かの人が購入したようだ。この本はスポーツを愛好する人必携である。
広瀬一郎さんは、Jリーグの100年構想などの企画立案にも参加した。
Jリーグが、日本ではそれまでなかった「非勝利至上主義」的なスポーツ団体となり、これを核としてサッカー界が劇的に変わったのは、広瀬さんが参画したこの理念が浸透したからだ。
元電通マンだ。川淵三郎さんの考えを具体化し、人々にわかるように広めたのは広瀬さんの功績だ。

痛恨の極みだが一昨年に死去。静岡県知事選にも出馬したことがあり、人の上に立つべき人だった。健在ならばNPBコミッショナーになってほしかった。

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この本は「教科書」だ。中学生にでもわかる言葉で、スポーツマンシップについて紹介している。

端的に言えば、スポーツとは「遊び」であり、スポーツマンとは「遊ぶ仲間」であり、スポーツマンシップとは、みんなが楽しく遊ぶための心構えだ。

スポーツは遊びだが、単なる遊びではなく「運動を通して競争を楽しむ真剣な遊び」だ。これは仁志敏久さんも言っていた。競争するからこそ、進歩し、さらに面白くなる。そして真剣だからこそスポーツは盛り上がる。

このことをスポーツマン、スポーツを見る人がすべて知っていれば、暴力、パワハラや「サイン盗み」、そしてファンの心ないヤジなどもなくなるはずだ。

日本では「遊び」は軽蔑される。「遊び」とは怠惰の象徴であり、社会には必要がないとみなされていた。
だから日本のスポーツ界は「スポーツは遊びではない」というアピールを続けてきた。「日本のスポーツは武道」「スポーツは強い軍人や社会に役立つ人を作る」と強調してきた。

その結果として、同じルールでも日本のスポーツは世界のスタンダードとは似て非なるものになった。「遊び」なのに寝食を忘れて打ち込むようなものになり、「遊び」なのに指導者に殴られたり、罵倒されたりするものになり、「遊び」なのにどんな汚い手を使ってでも勝つことが求められるようになった。

こんな国がオリンピックを開催することに危惧を覚える。この本を一度読めば、目からうろこが落ち、気持ちが洗われることだろう。

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