関西テレビのローカル報道ではあるが
”女子プロ野球”、10年目で『存続危機』!?
女子野球は、あらゆる野球のカテゴリーの中で、ほとんど唯一はっきり増加している分野だ。
高校などは、女子野球部創設ブームで、バブルのようになっている。
そんな中での経営危機報道だ。率直に言って、これは運営側企業の問題だ。
女子野球は、大の野球ファンだった「わかさ生活」社長の肝いりで始まった。角谷建耀知社長は、福知山成美高校に女子野球部を作るなど、女子野球界の功労者ではある。
女子プロ野球も、角谷社長が取り仕切った。当初は2球団だったが、今は4球団になり、ペナントレースを行っているが、4球団ともに「わかさ生活」が実質的に運営している。
当初は、他の企業の参入も促していたが、スポンサーはついているものの、経営レベルで球団に参入している企業はない。
参入を申し出た企業はあったようだが、わかさ生活に拒絶されたようだ。わかさ生活は、女子プロ野球がメジャーになった時の「先行者利益」を独占しようとしたようだが、年商200億足らずの一企業が女子プロ野球というジャンルを単独でプロモートするのはそもそも無謀だ。

女子プロ野球は選手の年俸も上がらず、観客動員も増えず、毎年数億円の赤字を垂れ流してここまで来たのだ。
この間には、昨年の川端友紀の引退など、不可解な人事もあった。
また、近年盛り上がりつつあるアマチュア野球との連携も齟齬をきたしていた。
端的に言えばリーグを運営する「知恵」に乏しく、常に目先の利得を追っていたような印象がある。今のルックスを前面に出したプロモーションも首をかしげざるを得ない。
その後も女子プロ野球への参入を希望する企業もいくつかあったが、これも拒絶されている。
女子野球は、男子の野球のように、サル山があちこちにできて、ボス猿がその山に頑張るような図式にはなってもらいたくないところだ。
「わかさ生活」のこれまでの頑張りは多とするが、リーグを解散するのではなく、複数企業グループとの共同運営体制に移行するのが良いのではないか。
また、プロ選手だけでなく、アマチュア選手も加えたクラブチームとして再生すべきだろう。
どんなスポーツでもそうだが、プロリーグが一度破綻すると再生するのは半端ないエネルギーが必要になる。軟着陸させてほしいと思う。

東京球場・シーズン最多本塁打打者/1962~1972
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女子プロ野球も、角谷社長が取り仕切った。当初は2球団だったが、今は4球団になり、ペナントレースを行っているが、4球団ともに「わかさ生活」が実質的に運営している。
当初は、他の企業の参入も促していたが、スポンサーはついているものの、経営レベルで球団に参入している企業はない。
参入を申し出た企業はあったようだが、わかさ生活に拒絶されたようだ。わかさ生活は、女子プロ野球がメジャーになった時の「先行者利益」を独占しようとしたようだが、年商200億足らずの一企業が女子プロ野球というジャンルを単独でプロモートするのはそもそも無謀だ。

女子プロ野球は選手の年俸も上がらず、観客動員も増えず、毎年数億円の赤字を垂れ流してここまで来たのだ。
この間には、昨年の川端友紀の引退など、不可解な人事もあった。
また、近年盛り上がりつつあるアマチュア野球との連携も齟齬をきたしていた。
端的に言えばリーグを運営する「知恵」に乏しく、常に目先の利得を追っていたような印象がある。今のルックスを前面に出したプロモーションも首をかしげざるを得ない。
その後も女子プロ野球への参入を希望する企業もいくつかあったが、これも拒絶されている。
女子野球は、男子の野球のように、サル山があちこちにできて、ボス猿がその山に頑張るような図式にはなってもらいたくないところだ。
「わかさ生活」のこれまでの頑張りは多とするが、リーグを解散するのではなく、複数企業グループとの共同運営体制に移行するのが良いのではないか。
また、プロ選手だけでなく、アマチュア選手も加えたクラブチームとして再生すべきだろう。
どんなスポーツでもそうだが、プロリーグが一度破綻すると再生するのは半端ないエネルギーが必要になる。軟着陸させてほしいと思う。

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コメント
コメント一覧
女性にとって野球はやるスポーツより見るスポーツって感じの人がほとんどでしょうから競技人口アップは野球人気の底上げにもなります。
例えば阪神だったら公式戦の何試合かを甲子園でやれば女子選手のモチベーションも上がるし普段チケットが取れないバックネット裏などの席で見たい阪神ファンが来たりしそうですけどね。
年々レベルは上がっていると思うのですが、運営側の迷走は確かに感じ取っていました。
一番気になっているのは、初年度から必ずスタジアムで見かけていたコアなファンの方々を、ここ数年全く見かけないことでです。
運営側の迷走がコアなファンを遠ざけたのかな、と気になっています。
新規ファンの開拓も大事ですが、以前からのファンが離れるような運営は、やはりわかさ生活1社での運営の限界なのかもしれません。
主催者側がコアなファン、おじさん中心でしたが、を迷惑がっていたのではないかと思います。もう少し低年齢のファン、AKB48 などに来るようなファンをイメージしたマーケティングをしているのかもしれません。
仙台・宮城は行政・企業・メディアがスポーツチームにかなり理解があって、けっこう温かく支援してくれる風土があります。楽天イーグルス、ベガルタ仙台、89ers、さらには女子サッカー、女子バレーや女子プロレスに至るまで、支援や報道の話をよく聞きます。
しかし女子プロ野球については全くと言っていいほど聞いたことがありません。
地元に根付いて地道に長期的に活動するプランも実態もなかったものと推測します。
この女子プロ野球リーグは、チームの所在地や名称が度々変わっています。草創期とはいえ落ち着かない。
女子野球のアマチュアや高校生の全国組織や全国大会もあるようですが、歴史が浅く、縦横のつながりが弱く、孤立しているように見えます。
女子サッカー界にはなでしこリーグや大学、高校などのそれなりにしっかりした組織・大会があり、日本サッカー協会の統括の下にピラミッド型の組織をなして強化しているのとずいぶん差があります。
女子野球もサッカー、バスケ、バレーなど歴史も実績もある組織運営を参考にして体制を作り直した方がいいかと思います。
結局、男子野球が、サッカー界のようなプロ・アマ・学生にわたって全国を統括する組織運営ができていないこととも関連してきます。
広く行政や企業、メディアなどとも連携する知恵と工夫が必要です。
昨年のW杯で活躍した田中露朝投手や正捕手だった船越選手など
卒業後は社会人の企業チームに入りました。やっぱりか、という感じです。
まあそのほうが賢明かもしれません。プロに入るとW杯の代表に選ばれにくくなるし
おそらく待遇も企業によってはプロより良いでしょうから。
今年のジャパンカップでは大学と社会人チームを排除して、高校とプロだけで開催するという話もあるので
年々、プロとアマ球界との関係は悪くなってる印象です。仲良くやってるのはわかさ生活が支援する高校だけ。
広尾さんのご指摘の通り、選手も指導者も相変わらず不可解な退団や引退が後を絶たないです。
数年前、突然引退した吉田奈津選手は川保さんが監督の和歌山のクラブチームでショート守ってますが
今はすごくイキイキとプレーしています。川端選手もそうじゃないかな。
シーズン前の会見で「今年からマーケティング部門を強化する」と角谷さんが言ってましたが
HPのオンラインショップでは帽子もユニフォームも買えない (とういかそもそも売ってない場合もある)
たまに入荷したと思ったらすぐ売り切れ。でも球場のブースに行くと山ほど積んである。結局、今までと変わりません。
やる気が無いんですね。「売り上げを昨年の倍にする」と言ってるのにこれじゃあ・・・
川口知哉のような優秀な指導者もいるのにもったいないですね。
レベルも年々上がってるので、試合は観てると楽しいんですが
経費削減のためにダブルヘッダーばかりやらされてる選手はたまったもんじゃないでしょう。