雨上がり決死隊の宮迫を吉本が切ったのは、今後もどんどん「やばい写真」が出てくることを恐れたからだろう。
「吉本の宮迫」である限り、その都度対応に奔走しなければならない。反対に、宮迫が吉本を追われて「タダの人」になれば、その手のやばい写真は価値を半減させる。要するに火消しだったのだ。

宮迫の報道では「刺青をした人間と記念写真を撮る不注意さ」が指摘されている。キャバクラなど夜の巷で刺青をして闊歩する連中は「反社」に違いないだろう、と。

私は日本では刺青は依然として社会的タブーだと思う。描く絵にもよるが、体に「ガマン」を入れるのは「堅気でなくなる」ことの象徴であり、裏社会への入り口に立つことだと思う。

しかし海外では刺青はファッションの一つだとされる。体に模様を入れるのは、あちらでも過激なことではあるが、何らかの文化を象徴するアイコンではあろう。
特に、アスリートの中には派手なタトゥーを入れる選手がいる。それは彼らの「超人的な能力」を表しているかもしれないし、あらゆるものから「自由」な、彼らの立場を表しているかもしれない。
そういう海外での「タトゥー」文化に依って、日本でも「刺青への偏見をやめろ」という人がいる。確かに刺青自身に罪はないし、刺青をしているからといって差別するのは不当だ。

しかし「反社会勢力を徹底的に排除する」という日本社会の今の傾きからすれば、「刺青=反社」というイメージはさらに定着しそうだ。これから芸人は、袖の下から絵がのぞいているような人物には近づかなくなるだろう。昭和の時代は自分自身が「ガマン」を入れていた芸人がたくさんいたことを考えると、隔世の感がある。

野球界では清原和博が上半身から腰のあたりまで龍の刺青をしていたことが明らかになっている。その写真も公表されている。彼の場合はどっぷりと「反社」の沼に浸かったことを表しているだろう。

では、今、NPBで活躍する外国人選手はどうなのか?
巨人の陽岱鋼のタトゥーは、代々アスリートを生んできた台湾原住民のサインだろう。
楽天にいたアンドリュー・ジョーンズやDeNAのホセ・ロペスなどもタトゥーがある。ラテンアメリカではファッションとして入れる場合も珍しくない。しかし日本人選手がまねをしてタトゥーを入れたら大問題になるだろう。

IMG_4730


二軍の試合などを見ていると、選手の家族が応援に来ていることがよくあるが、某球場できょうだいと思しき男女が両腕にびっしりと刺青を入れて、大声で選手名を呼んでいるのを見たこともある。女はベビーカーにのせた子供を連れてきていた。
彼らが応援していた選手がそうだと断言できないが、野球選手の中には「極道の息子」が少なくないのも公然の事実なのだ。

実質的に日本のプロ野球(おそらくサッカーも)は、「外国人のタトゥーは容認、日本人の刺青はダメ」というダブルスタンダードになっている。
しかし選手の国際化が進むとともに、海外でタトゥーを入れて日本に帰ってくる選手も出てくるだろう。
ややこしいことに、日本の刺青技術は世界最高とされる。沖縄の米軍キャンプ前には、刺青屋が軒を連ねている。米兵たちは日本土産に腕や肩、足などに彫り物をするのだ。
そういや、ロシア最後の皇帝も皇太子時代、日本にやってきて刺青をした。

タトゥーと刺青は「別物」と断じることも難しそうだ。何らかの基準を決めないと、今後、混乱するのではないか。


1983年槙原寛己、全登板成績【初登板初完封の衝撃、新人王に輝く】

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓

好評発売中!