今日は夕方にTBSラジオに10分だけ出演する。ついでにプレミア12の試合を見ようと考えた。

驚いたのは、どのカードも前売り券が売り切れていないことだ。
日本以外のカードが売り切れることはないとは思うが、16日の日韓戦でさえもまだチケットがある。
もちろんバックネット裏や内野のいい席はないが、もともと私は全体が見渡せないそういうシートは好きではないので、2階、3階席を買う。おそらく前売り締め切りまで売り切れることはないだろう。

テレビの日本戦を見ても相手ベンチ側の内野1階席は空席が目立つし、2階席より上は、かなり空いている。
結局、プレミア12のここまでの試合で、満員札止めになったのは11月7日の台中、日台戦だけだったようだ。メキシコ、韓国のラウンドもいっぱいの試合はなかった。

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2015年は東京ドームの3つの日本戦で観客動員が4万人を超えたが、今回の最多はメキシコ戦の3万1千人だ。
今年も観客動員の新記録を更新したNPBの膝下で、NPBを代表するスターが綺羅星の如く出場しているにも関わらず、観客席が満員にならない。

これは今の「プロ野球ブーム」の本質を象徴している。
今、球場に何回もかけつけるファンは「野球を見に来ている」というより「応援をしにきている」のだ。リーダーの指示で一体となって歌ったり踊ったりするのが楽しくて野球場に来ている。

贔屓の選手が出ているとはいえ、贔屓チームの名前を連呼できず、あの手のお遊戯があまりなくて、野球そのものに注目しなければならない国際大会には食指が動かないのだろう。
「日本がんばれ」は「贔屓チームがんばれ」よりもモチベーションが低いのだろう。

ラグビーでは日本が出ない試合でも観客席がほぼ満員になった。
これは「日本がんばれ」よりも「ラグビーは面白い」が先だった結果だろう。

空席が目立つ「世界一決戦」プレミア12の風景は、近未来のプロ野球の姿だと考えてよいのではないか。


1964年金田正一、全登板成績【スワローズ最後の年、最後の20勝到達】

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