今回のプレミア12だけではないが、国際大会でいつもうんざりするのは「対戦相手の情報がない」ということだ。

侍ジャパンの公式サイトには、嫌というほど侍ジャパンの情報が書かれているが、相手チームについてはほとんど情報がない。
NPBの公式サイト然り、スポーツ紙などの取り扱い然り。

要するに、日本におけるプレミア12は「侍ジャパンが、海の向こうからやってくるよくわからない野球選手と戦う」イベントであるようだ。

大昔、プロレスも聞いたこともない「世界チャンピオン」が海外からやってきて、ジャイアント馬場やアントニオ猪木と戦っていたが、同じレベルなのだろう。
日本メディアも、多くのファンも「日本が外国勢力をやっつける」のを見に行くことになるのだろう。

久々に4万4千人もの観客が入った昨日の日韓戦。私は高いところから観戦していたが、スコアボードの選手表示は実にいい加減だった。
日本選手はローマ字表記でわかるが、韓国選手はなんのことやらわからない。

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どうせ韓国の選手のことなど、日本人には興味もないだろうから、適当に掲示しておこうということだろうか。

昨日の試合では韓国最大の注目選手である李政厚も出場していた。韓国の客席は湧いたが、日本人はこの選手のことを殆ど知らなかったはずだ。

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国際大会は「未知の選手を知る」ことが最大の楽しみだと思うが、今の日本のファンには「日本以外はみんな風景」のように写っているのだと思う。

海外からわざわざやってきた外国の選手たちへのリスペクトは感じられなかった。

メディアも含めて、日本は内向きになり、他国に興味を示さなくなった。「老化」とはまさにこのことだろう。

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