朝日新聞
福岡県直方市の市立中学校で11月にあった体育の授業で、ハードルを跳んだ2年生の男子生徒(13)が転倒し、大けがをしたにもかかわらず、体育教諭らがけがの程度を軽く見て救急車を呼んでいなかったことがわかった。生徒は父親の車で病院に行ったが、右足の付け根を骨折しており、転院先で緊急手術を受けた。市教委は学校側の対応の不備を認めている。
あとで病院に来た校長、体育教師、担任に、親は面会しなかったという。子を持つ親の無念が伝わってくる。

この体育教師は、「子供を守る」教師の最も重要な役割を果たさなかった。その認識がなかったのだろう。不器用にハードルをまたぐ子をいまいましく見ていたのではないか。倒れていたがっているのを見ても「失敗しやがって」程度に思っていたのだろう。

体育教師は高校や大学で競技者として優秀だった選手上がりがなることが多い。当然、競技をうまくやる技術を教えようとする。うまい子は、そういう教師の覚えがめでたくなるし、そうでない子は疎んじられる。
はるかな昔の話だが、私は体育の授業で新米教師から「お前はかたわか!」と今では使ってはいけない言葉で叱られたことがある。

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しかしこうした「体育」は教育の本来の目的から外れている。
「体育」の授業は、子供が体の動かし方を覚えて、健康な生活を送れるようにするためにある。競技についても、その人間なりの熟達度で体験すればいいのだ。
専門的な競技は、授業ではなく、クラブ活動や校外のクラブで自分の意志でやればいいのだ。

教師の目的は一に「安全」二に「子供が運動好きになるようにすること」だ。健康増進という体育の本分からして、それ以外の目的はあり得ない。

この体育教師は子供の安全を守ることができず、生徒の異状にも気づくことができなかった。そして大けがをした子供は、体育が嫌いになっただろう。失格だといってよい。

校長も体育教師も担任も、自分の出世や退職金を気にしているのだろうが、この事態を見ても、今の教育はもう限界ではないかと思う。


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