デイリー新潮
ソフトバンクの王貞治球団会長(79)が、テレビ番組のインタビューで「(プロ野球チームは)出来るものなら16に。あと四つチームが誕生してほしい」と発言した。

王貞治がこの発信をしたのはこれが初めてではない。昨年にも同様の発言をしている。

王貞治は、地域での野球人気が低迷していることと、ポストシーズンがペナントレースを正しく反映していないことから、4球団のエクスパンションを提唱した。

「週刊新潮」は記者の見方として以下のように書いている

「実はここ数年、“モノ消費よりコト消費”という風潮からか、プロ野球の観客動員数は右肩上がり。後発組のソフトバンクや楽天、DeNAはいずれも経営面で成功を収めているのです。前澤さん以外にも、参入したい企業はいくらでもありますよ」
選手やOBも、仕事口が増えるので大賛成だとか。
「新潟や静岡、沖縄は、“空白地帯”ながら立派な球場を備えている有力候補地。既に独立リーグがある四国も然りです。これらの自治体は、議論が本格化すれば手を挙げるでしょう」


かなり楽観的な意見だろう。観客動員数はNPB球団の濃密なマーケティングのたまものだ。2600万人の動員は、実際には5~600万人のコアなファンが何度も球場に通っているに過ぎない。テレビの視聴率が上がらないことを見ても、実際の野球ファンは少ない。

そして独立リーグはようやくNPBと連携するようだが、経営的には非常に苦しい。

腑に落ちないのは、今やプロ野球界の至宝ともいえる王貞治のこの発言を、新聞メディアがほとんど報じないことだ。無視に近い扱いだ。

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これはNPBを今も牛耳っている讀賣新聞がエクスパンションを望んでいないからだと思われる。讀賣だけでなく、中日新聞もエクスパンションには消極的だ。
自分たちの仕事量が増えるし、顧客が奪われると思っているのだ。新聞メディアに「今」を語る資格がないのはここからもわかる。

80歳の斉藤惇コミッショナーは東京証券取引所社長なども歴任したビジネスマンだが、オーナー連中の傀儡で「儲かっているからエクスパンションはない」と断言している。昔はやり手だったかもしれないが、もうビジネス感覚はなくなっているのだろう。

コミッショナーの1歳年下の王貞治の、未来を志向した意気やよし、である。NPB各球団社員の中にもエクスパンションの必要性を痛感する人はたくさんいる。

せめて議論くらいは盛り上げるべきではないのか。


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