新聞やテレビなどメディアの「コメント力」「質問力」が激下がりしていることを痛感する。
週刊文春によればフジテレビ記者は桃田賢斗にこんな質問をしたという。
「事故があった時に、アンラッキーに感じる部分と、生きることができたというラッキーに感じる部分と、ご本人はどのような受け止め方をされていますか?」
桃田は「事故で亡くなってしまった方がいる中で、ラッキーと思ったことは一度もなかったです」と答えた。
フジの記者は桃田にテレビ的に「おもしろいこと」を言ってほしいと思ったのだろう。取材対象からアスリートならではの言葉を引き出そうとか、スポーツのリアルを引き出そうとか、そういう意図は全くなかった。
端的に言えば、アスリート、スポーツへのリスペクトが全くなくて、自分たちの都合だけで話を聞いているのだ。

私もたまに囲み取材に加わる。そういう現場ではテレビや新聞が代表質問をするが、ほとんど「予定調和的なコメント」を求めるだけで、ろくな質問はしない。
こういうやりとりしかやっていないうちに、新聞やテレビメディアは、自分たちの使命を見失ったのではないか。
何か気の利いた「ネタ」みたいなことを言うのが自分の仕事だと思うようになったのではないか。
朝日新聞の編集委員がSNSで
「戦争でもないのに超大国の大統領が恐れおののく。新コロナウイルスは、ある意味で痛快な存在」
と言ったことが顰蹙を買っているが、この人も「おもしろいことを言う」コンテストに勝手に参加している気になっていたのだろう。
朝日新聞と言う叩かれやすいメディアでのこの発言のダメージは限りなく大きい。
昔は、メディアは一般人よりも賢い人が担うと思っていたが、今はそうでもない。言い方を変えれば、馬鹿でも立派なプレスパスをぶら下げることが可能になっているのだ。
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端的に言えば、アスリート、スポーツへのリスペクトが全くなくて、自分たちの都合だけで話を聞いているのだ。

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と言ったことが顰蹙を買っているが、この人も「おもしろいことを言う」コンテストに勝手に参加している気になっていたのだろう。
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