一昨年のソフトバンク、周東佑京のブレーク以来、「韋駄天」選手の台頭が目立っている。これ、MLBとは全く違う、NPBだけのトレンドだが、面白いなと思っている。
私が言う「韋駄天選手」は、単に足が速く盗塁が多い選手ではない。
だから日本ハムの西川遥輝や阪神の近本光司は入らない。

周東のように育成からのたたき上げで、当初は代走で試合に出て、そこから売り出した選手だ。

ソフトバンクの周東佑京、ロッテの和田康士朗、巨人の増田大輝、そしてオリックスの佐野皓大あたりが代表的だ。

彼らは自分が「やるべきこと」がよくわかっている。塁に出たら盗塁しないといけない。だからほぼ間違いなく走る。その点、他の「アウトにならないための」代走とは違う。「韋駄天選手」が塁に出ると試合の緊張度が高まるのだ。

こういう選手は少し前まで巨人鈴木尚広くらしかいなかったが、最近はそういう興味が増えてきた。
そういう形で登場して、打席に立たせれば「意外にやるじゃないか」となって、レギュラーの座が近くなる。
周東が、そういう形で出世の糸口を見つけたわけだ。一昨年のプレミア12で。

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ロッテの和田もなかなかダイナミックな走りをする。

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そんな中でもオリックスの佐野は「ひょっとしたら打者としてもすごいのではないか」という予感を抱かせる。スイングが速いうえに、積極的なのだ。

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昨日は巨人戸郷から先頭打者本塁打。
ここまで9試合で27打数10安打1本塁打5打点。2盗塁1盗塁死。肝心の盗塁でやや物足りないが、このままリードオフマンになってしまいそうだ。スイングが実に豪快。

オリックスと言えば宗とか大城とか、杉本とか期待されながらぱっとしない打者が多いが、彼らを差し置いて吉田正尚に次ぐスター打者の座を手に入れる可能性さえ出てきた。

佐野はサッカーで有名な私学の大分高校からドラフト3位でオリックスに入団して、実に8シーズン目。最初は投手で、2018年に外野手に転向。一時は育成枠にも落ちた苦労人だ。

こういう選手には夢がある。「韋駄天選手」の出世競争に、今後も注目していきたい。


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