過去5年の横浜ベイスターズのトレードと外国人獲得について知るために、各年度の主要選手のラインナップをならべる。まずは野手陣。
少々長い表になって恐縮です。

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表を見渡してすぐにわかるのは、横浜が獲得した外国人選手は、ほとんど活躍していないこと。5年間で規定打席に達した外国人は2人だけだ。はずればっかりなのだ。
皆さんがご指摘の通り、かつては牛込惟浩さんという名物スカウトがいた。今は話し出すと止まらないお爺さんだが、この人は外国人をとるときに、数字だけでなく、性格や素質もじっくり調べていた。
しかし、今の横浜の外国人選手獲得の基準は「安い」というだけのように思う。MLBで実績のない選手をとるのはいいが、適性をほとんど見ていない。守備がダメだったり、変化球が打てなかったり、何より日本の野球を学ぶ気がなかったり。牛込さんが築き上げたネットワークは今、ほとんど崩壊しているのだろう。
この表のピンクで表示した「去る選手」とブルーで表示した「来る選手」の対比を見ていただきたい。この5年間で、横浜の主力選手がたくさん流出している。その代わりに多くの選手が入ってきているが、かろうじて2007年の仁志敏久と、今年の渡辺直人が規定打席に達した程度で、新加入でレギュラーに定着した選手もほとんどいないのである。また、仁志や大西宏明のように、短期間で再びチームを離れる選手も多い。
横浜は「昔の名前」で選手をとっているのではないかと思う。他球団で力の落ちた選手を安い年俸でとってきて、とりあえず使ってみる。その連続ではないか。昨年の橋本将、今年の森本稀哲、中村紀洋などがその典型だ。
このあいだのCSで、ハッスルぶりが際立っていたソフトバンクの内川聖一、ベンチで感激の涙を流していた中日の佐伯貴弘。二人の元ベイスターズ選手が何を求めて横浜を離れたのか、は明白だろう。残された至宝、村田修一は新生横浜DeNAベイスターズに残留するのだろうか。

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