東京オリンピックを「無観客」で行うプランが浮上しているが、これはどうしてもオリンピックをやりたいサイドが「ここまで譲歩しました」と言いたいがために表明している詐術だ。



日本では、コロナ禍になった昨年8月以降、野球、サッカー、大相撲、ゴルフなどのスポーツをイベントで上限を決めて観客を入れて試合をしているが、クラスターは発生していない。COCOAがほとんど役に立たないから、把握できていないという部分はあるが、少なくとも「深刻な発生源」と断言すべき証拠は今のところない。
海外では、サッカー会場で大騒ぎしたファンがクラスターを起こしているが、従順な日本のファンの多くは球団や選手に迷惑をかける行動はしない。

無観客にしなくても、日本人しか入れないのであれば、リスクはそれほど大きくないのはすでに証明済みだ。NPBの斉藤コミッショナーやJリーグの村井チェアマンが緊急事態宣言になって「無観客試合」を要請した政府に怒っているのは、平たく言えば「マスクを外して騒いでいる酔っ払いと、必死で感染症対策をしている我々を一緒くたにするな」ということだ。

スポーツで感染のリスクがあるのは、むしろ選手、スタッフの側だ。ベンチやロッカーでは選手はマスクを外して密接している。会話も交わすし、大声を出す。さらに選手の中には、試合の前後に飲食、飲酒をして感染することもある。
事実、プロ野球では巨人、阪神、ロッテ、ヤクルトなどで選手、スタッフが複数観戦している。

「無観客」にすることで、球場に待機する医療スタッフを削減できるということだが、各スタジアムの診療施設の医療スタッフは数人だ。それに、無観客になっても医療スタッフを廃止することはできない。

東京オリンピックの最も大きなリスクは、様々な国からくる選手、関係者だ。ワクチンを打って感染リスクが大幅に減少している人もいるが、感染拡大が続いている国からくる人もいる。日本人同様、感染症対策に協力的な人もいるだろうが、自己主張が強くて非協力的な人も来る。
隔離のルールを破って街に繰り出したり、虚偽の申告をして検査の網をくぐる人もいるかもしれない。
選手、関係者合わせて数万人の外国人が持ち込むリスクの方が、日本の観客よりもはるかに高いのは間違いがない。

感染が猖獗を極めてインドやブラジルのように選手を送り込むことが事実上不可能な国もあるし、オーストラリアやニュージーランドなどのように逆に日本での感染を恐れて訪日を躊躇しそうな国もある。事は簡単ではない。

「無観客試合」を、東京五輪開催の「最後の手段」のように言うのは、五輪開催に理解を示さない国民を納得させるための「詐術」だと言ってよい。

そこまでして五輪をやりたいのなら、外国から選手を呼ばないで、国内の選手だけでオリンピックをすればよい。

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1971~73年梶本隆夫、全登板成績

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