阪神の左腕、高橋遥人が9回を97球で完封して話題となっている。9回を100球未満で完封する投球を「マダックス」という。MLBの355勝投手、グレッグ・マダックスがこれを得意にしていたからだ。
マダックスは“マダックス”を通算13回している。これは空前の記録だとされる。
マダックスはこれも含め35回完封を記録しているが、年代順にならべるとこうなる。

投球数のカウントは1980年代までずっと記録されていたわけではない。マダックスの場合、1986年デビューだが、87年までは投球数はわからない。この間、87年7月1日に完封しているが、100球以下では投げていない。
最初のマダックスは1990年4月29日のドジャーズ戦。エディ・マレーが4番、マイク・ソーシアが捕手。相手投手はマイク・モーガンだった。
この年から実に5年連続でマダックスを記録。1995年は6月と8月に2回連続で記録。この2試合はともに88球でマダックス。
ここらがピークかと思ったが、1997年には84球と言う空前の記録。
そして1998年はキャリアハイの5完封、そのうち3試合がマダックスだった。
2000年もともに89球でマダックスを2試合。
球速は140㎞/h台だが、2シーム、チェンジアップ、カットボール、スライダーなどの変化球がすべて高い精度。抜群の制球力だった。
今のMLBの投手に通じる精度の高さだった。ただ大昔の投手がどれだけマダックスを記録したかはわからない。
通算完封数はウォルター・ジョンソンが110、グローバー・アレキサンダーが90を記録している。彼ら20世紀前半の投手がマダックス(そんな言葉はなかったけれど)を何回記録したかは不明。
NPBではスタルヒンが83、金田正一が82完封しているが、マダックスはわからない。「精密機械」と言われた74完封の小山正明など、結構やっていそうだが。
たばともによると、2002年以降はNPBでは63人が記録。最少は2002年4月10日に日ハム、ミラバルがロッテ戦で記録した80球だと言う。
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投球数のカウントは1980年代までずっと記録されていたわけではない。マダックスの場合、1986年デビューだが、87年までは投球数はわからない。この間、87年7月1日に完封しているが、100球以下では投げていない。
最初のマダックスは1990年4月29日のドジャーズ戦。エディ・マレーが4番、マイク・ソーシアが捕手。相手投手はマイク・モーガンだった。
この年から実に5年連続でマダックスを記録。1995年は6月と8月に2回連続で記録。この2試合はともに88球でマダックス。
ここらがピークかと思ったが、1997年には84球と言う空前の記録。
そして1998年はキャリアハイの5完封、そのうち3試合がマダックスだった。
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球速は140㎞/h台だが、2シーム、チェンジアップ、カットボール、スライダーなどの変化球がすべて高い精度。抜群の制球力だった。
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通算完封数はウォルター・ジョンソンが110、グローバー・アレキサンダーが90を記録している。彼ら20世紀前半の投手がマダックス(そんな言葉はなかったけれど)を何回記録したかは不明。
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空前絶後と言われてますが、もしかしたら大谷翔平がやってしまうんじゃないかと(苦笑)。