「ワイドナショー」で、長嶋一茂が54歳で引退しない三浦知良の話に言及して、リッキー・ヘンダーソンの例を持ち出した。
リッキー・ヘンダーソンはメジャーで通用しなくなるとマイナー落ちも受け入れ、さらには独立リーグでもプレーし、46歳まで実働29年間も野球をした。

キャリアSTATS

RHenderson


リッキー・ヘンダーソンはタイ・カッブやルー・ブロック、さらにはリーグは違うが福本豊の盗塁記録も破り、MLB最多の1406盗塁の大記録を作ったレジェンドだ。
それだけでなく選球眼も極めて良く、三振数1694を大きく上回る2190四球を記録している。
まさに史上最高のリードオフマンと言えるが、40歳を過ぎても現役続行を模索し、2001年にはマイナー落ち、44歳の2003年にはFAになって独立リーグのニューアーク・ベアーズでプレー、最後は46歳でサンディエゴ・サーフドーグスを最後に引退した。
独立リーグの成績を見てもわかるように、レベルを下げさえすれば十分に通用する実力もあった。

三浦の例、イチローの例、リッキー・ヘンダーソンの例から導かれるのは

1.年齢がいくつになっても、実力さえあればプレーを続けても良い
2.トップリーグで通用しなくなれば下部リーグでプレーするのも良い
3.しかし実力もないのにトップリーグや高レベルのリーグに固執するのは問題だ
4.練習態度が立派、レジェンドである、人気があるなどは関係がない
5.自分の身の振り方は周りが空気を読むのではなく、自分で判断すべき。思わせぶりなことはしてはいけない。


ということだ。「もう通用しないけどまだやりたい」となれば、自分でチームを選ぶべきだ。そして低いレベルのチームで無名の選手と同じ待遇でプレーすべきだ。

戦力外になった有名野球選手の中には「現役続行したいけど、独立リーグは嫌だ」と言う人が結構いるが、それは通らないと思う。

三浦知良はその瀬戸際にいると思うが、人気目当てでオファーしているチームに行っても、セミプロみたいな選手と一緒にプレーできるかだと思う。

昨日、イチローは女子野球代表と試合をした。あれどういう意味があるのかよくわからない。女子野球界には130㎞/hを越すような投手はいないから、イチローの球を打ってどうなると言うものではない。女子野球選手にとっても「有名人とプレーできたという御褒美」、イチローにとっては「自己満足」だったと思うが、三浦知良も、現役を続けるのなら、結局似たようなシチュエーションで満足することになるだろう。


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