朝、取り上げた群馬、安田は独立リーグ2球団目だったが、全く目が出なかった。自分に才能がないことを認めることができず、だらだらと現役を続ける独立リーガーが結構いるのだ。
今年は独立リーグのトライアウトを5つくらい見たが、どの会場にも独立リーグのユニフォームを着た選手がいた。テストする側の球団や選手と顔見知りの選手も多かったし、中にはクビになったチームを含む合同トライアウトをもういちど受ける選手もいた。

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本人にしてみれば「まだできる」という気持ちがある。怪我をしなければ、ちょっとミスをしてスタメンを下げられなければ、もっとうまくなるはずだ。うぬぼれの感情は誰にでもあるから、そういう気持ちがわからないではない。
彼らの目標はほぼ全員、NPB入りではある。

しかし客観的に見れば、そういう選手のほとんどはNPBのスカウトの目には止まっていない。問題外の選手が多いのだ。
独立リーグからNPBに行くのは、もともとNPBに行くだけの素質があるにもかかわらず、怪我や故障、指導者との関係悪化など何らかの事情で、高校や大学を中退するなど「規定のコース」を外れ、やむを得ず独立リーグに来た選手がほとんどだ。
ごくまれに、NPBスカウトの網から漏れた好素材もいるが、それも含めてもNPBが注目するのはごくわずかだ。
NPBスカウトは、独立リーグを見るときには、そういう選手に焦点を当てて見ている。他の選手も視野には入っているが、少し動きを見ただけで見切っている。・

私が取材するのは、球団が推した選手だけだ。練習中の選手の中から呼び出してもらうのだが、他の選手の視線が気になったりもする。

実際のところ「その他の選手」はたくさんいるので、球団としては早く見切りをつけて退団してほしいのだ。

一昨年、栃木ゴールデンブレーブスを運営するエイジェックのミーティングに出たことがあるが、元西武の辻武史アスリートセカンドキャリア事業部部長は、「本人のためにも、さっさと辞めさせるべきだ」と言っていた。

しかしながら自分でも薄々ダメとわかりながら、諦めきれない選手もたくさんいる。練習にも身が入らず、だらだらしている選手が結構いるのだ。いわゆるモラトリアム状態だ。
NPBに行く選手とは実力だけでなく、意識レベルでも段々に大きな差が開いていく。独立リーグで問題を起こすのは、そういう「ゾンビ独立リーガー」だ。

こういう現実があるために、独立リーグの経営者、指導者にとっては「選手にあきらめさせること」が仕事の一つになっている。独立リーグの持つ負の側面ではある。


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