オリックス・中嶋監督 由伸の開幕投手に慎重「年間3000球超えて」
シーズン3000球と言う数字に言及したNPBの監督は、これまでいなかったのではないか。
原辰徳監督であれば、
「菅野は今年、大活躍だったが、来年も巨人のエースとして気合で乗り切ってくれるだろう」
くらいのことは言っただろう。

これまでの典型的なNPBの指導者は、データで野球を語ることを忌み嫌っていた。自分自身が理解していないこともあっただろうが、他人、それも素人が考案したデータで野球をすることに強い抵抗感があったのだ。
しかし現在のNPBでは、シーズン3000球を毎年投げ続けることができる投手は皆無だ。
MLBではたくさんいるので、このあたり解明が必要だが、山本由伸も来季は成績が落ちる可能性が高い。

IMG_6301


今季成績、CS、日本シリーズまで含む。

Yamamoto-Y


レギュラーシーズンで2911球を投げ、ポストシーズンを加えると3290球を投げた。

投手の疲労度を示すPAPは、193510、20万で赤信号と言われる中でぎりぎりの数字だった。

レギュラーシーズン終了時点では105285、黄信号の10万を超えた程度だったが、ポストシーズンで9万近くを積み上げた。
CS、日本シリーズでの力投が、肩肘に大きなリスクとなっている可能性が高いのだ。特に日本シリーズ第6戦は、気温5度での141球だった。これがどんな影響があるのか。

中嶋監督は山本由伸に「今年も頑張ってくれるよな?」とは言わないのだ。むしろ宮城以下の他の先発陣に奮起を促し、山本の肩肘に乗る責任を分散させようとしている。

現代における名将とはこういう人のことを言うのだ。

IMG_6242



2021年山本由伸、全登板成績【投手五冠にリーグ優勝に金メダル】

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!