通算150勝以上の投手の殿堂入りの状況について見て行こう。
登板数、敗戦数、セーブ、ホールドをつける。
49人いる。

HOF-Pitchs


200勝投手は殿堂入りの「十分条件」と言う感じではある。
江夏豊は、そろそろエキスパート表彰で殿堂入りさせても良いのではないかと思う。覚醒剤の所持、使用で実刑判決を受けたのは1993年、服役して出所したのは1995年だ。江夏はそれ以降、野球解説者として活動してきたが、不祥事は一切報道されていない。清原和博に比べてもはるかにまじめに仕事をしている。自らのプライベートをさらけ出さず、野球に専念しているのは好感が持てる。選考委員の記者たちはこの不世出の投手を「死ぬまで許さない」気なのだろうか。

200勝未達の投手では、長谷川良平、秋山登、杉浦忠、斎藤雅樹、真田重蔵、荒巻淳が殿堂入りしている。
弱い時代のカープの大エース長谷川、三原マジック大洋優勝の大エース秋山、南海初の日本一の立役者杉浦忠までは「200勝投手同然の活躍をした投手」ということだろう。そういう評価が可能なら、ヤクルトのエース松岡弘や、阪急時代MVPをとった足立光宏、1960年に33勝した大エース小野正一、ロッテのエース成田文男なども殿堂入りの資格があるのではないか。
彼らが殿堂入りしないと、三浦大輔や石川雅規の殿堂入りの目もなくなる。

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1980年以降では200勝以下で唯一殿堂入りしている斎藤雅樹は、20勝2回、最多勝5回、沢村賞3回。内容で殿堂入りしたのだろうが、同時期の桑田真澄や星野伸之も評価すべきだろう。

真田重蔵は戦前からの投手であり、最近の投手とは価値基準が違うのだと思うが、荒巻淳の殿堂入りは同じ毎日の田宮謙次郎とともに「大甘」の評価だ。

真田や荒巻よりも投球の中身では上だと思われる土橋正幸が殿堂入りしていないのも不振なことではある。土橋は上原浩治が出るまでNPB史上一番制球力がある投手だったのだ。


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