ではあるが、なんとなく既知感があるのも事実だ。
報知
 阪神は31日、沖縄・恩納村内のホテルでキャンプイン前日のミーティングを行った。終了後に取材に応じた矢野燿大監督は「俺の中で今シーズンをもって監督は退任しようと」と衝撃の事実を表明。選手、首脳陣、スタッフにも重い決断を伝えた。

急に決まったのではないだろう。キャンプ前日、つまりプロ野球的には「大晦日」という日を特定して宣言したのだろう。メディアの中には「背水の陣」「退路を断った」などの味方もあるが、ちょっと違うと思う。

矢野監督は2019年から3年契約であり、2021年に契約満了となって今年は1年間の契約延長になっていた。球団は昨年オフの交渉で、複数年契約を申し出たと言われるが矢野監督がこれを蹴ったと言う。
「退路を断つ」「背水の陣」とは、こういう状況で「優勝したら契約延長してくれ」という条件を提示して契約延長することを言うのだと思う。
「優勝してもしなくてもやめる」とシーズン前に言うのは「退路を断つ」ではなく「戦う前に逃げる」ことになるのではないか?
潔いと言うより、矢野監督が「これ以上やりたくない」という気持ちになっているのだと思う。

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それが何に根差すものかはわからないが、阪神の場合、往々にして「経営陣の心無い言動」が指揮官退任につながってきたことを考えると、複雑な状況が存在しているのではないかと思う。
昨年シーズン終盤に梅野隆太郎を全く使わなかったことなど、選手との確執もあるのかもしれない。

それでも選手が「今年しかない、矢野監督を男にしよう」と決心することにつながるのなら、決して悪いことではないが、一方で矢野監督は「目の前の勝ち」にこだわって育成を後回しにする可能性がある。伸び盛りの若手よりも、経験値が高いベテランを優先的に起用する可能性が高いのではないか。

またシーズン後半には「次期監督」のうわさがメディアを賑わすだろう。それはタイガースにとっては雑音でしかないはずだ。

いずれにしても「不可解」な宣言だと思う。


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