2020年、コロナ禍でのペナントレースでもナ・リーグは暫定的にDH制を導入していた。インターリーグでもDH制が導入されているから、余り混乱はないのではないかと思える。
残念なのは「強打の投手」がほぼ絶滅することではある。

昨年、本塁打を打った投手は12人いた。

Pitch-HR


ナショナル・リーグにはいまだにバットを持てば勇躍する投手がこれだけいるのだ。
このたび引退したジョン・レスターは2017年から全休の2020年をまたいで、4年連続で本塁打を打った。

投手の好打はナ・リーグの「名物」ではあったのだ。それがなくなるのはやや寂しい気もするが、ア・ナで野球のスタイルが異なることによるギャップの解消の方が、大きな意味があると思う。

大谷翔平は、これによって、インターリーグでのフル出場が可能になる。DHは、指揮官の判断で解除することができるから「リアル二刀流」も引き続き可能ではある。

パイレーツにいる筒香嘉智にとってもメリットはあるだろう。今季は外野と一塁が想定されているが、DHという選択肢もできたことで、出場機会は増えるだろう。

レッズの秋山翔吾は今のところ「守備だけ」が売りなので、影響は少ない。

前田健太やダルビッシュ有は本塁打を打ったことがあるから、ちょっと残念に思うだろうが、これも大きな問題ではない。

これで、世界の主要なプロ野球リーグでDH制がないのはセ・リーグだけになった。昨年の投手のホームランは藤浪晋太郎の1本だけ。ほとんどの投手は「アウトになるため」に打席に立っている。

セ・リーグもさっさとDH制を導入すべきだろう。


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