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ジョコヴィッチ選手、「ワクチン強制なら今後も大会諦める」 BBC単独インタビュー

那覇のカフェで、中年の男女を相手に「ワクチンで1000人以上死んでいるのに国は隠しているんですよ」と得々としゃべってるおっさんがいた。3人ともにテーブルにマスクを置いていない。いい年をして、こんなことを真に受けるなんて、と遠目から3人の表情を見てしまった。

ワクチン接種と何らかの関係があって死亡した人が1000人を超えているのは事実だ。今年1月の時点で1,372件と報告されている。これは100万回接種あたり8.1件だ。国は隠していない。またこの程度の副反応での死者は、想定内である。国は隠さず公表している。
どんな薬でも、どんな治療法でも100%安全ということはない。かならず副作用や副反応はあり、最悪死に至ることがある。特に高齢者、基礎疾患を持っている人のリスクは高くなる。しかし、ワクチン接種のリスクは0.001%以下だ。
日本の新型コロナ陽性者は400万人を超えた。日本人の3.3%がコロナに罹ったことになる。また死者は2万人を超えた。感染者の致死率は0.5%、オミクロンで致死率は下がったとはいえ、ワクチン接種とは桁が違う。

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ワクチン接種のリスクが、コロナ感染のリスクよりもはるかに小さいのは明らかだ。その詳細はどんどん明らかになっている。
これに対して「ワクチン陰謀説」は、余りアップデートされていない。相変わらず国が隠している、金属チップが埋め込まれる、何年後に死ぬ、である。知的怠惰と言いたくなる。

ジョコビッチの場合「反ワクチン運動とは無関係だ」とし、ワクチン接種の意義もわかったとしている。そのうえで「ただ、自分の体内に何を入れるか、選ぶ自由をずっと支持してきた」と言っている。「理由は何であれ、接種しない自由はあるだろ」と言っているわけだ。

陰謀論は、実際にはQアノンなどと同様、情報弱者から金を巻き上げ、しかも感染リスクに晒すという邪悪なビジネスであることが、明らかになっている。

しかしそれとは別に「ワクチン接種をしない自由」「マスクをしない自由」を主張する人もいるのだ。この人たちの知的レベルは陰謀論を見抜くくらい高いが、ワクチンを打たないリスク、マスクをしないリスクが次々と明らかになる中でも「自分の主張を堅持したい」という気持ちが強う。
ビーガンなどを愛好する自然大好き人に多いようだが、要するにここまで遅ればせになってワクチン接種やマスクをすることは「プライドが許さない」のではないかと思う。

コロナも足掛け3年になった。オミクロンはまだ燃え盛っているが、世界はそろそろ終わりにしたいと思っている。個々人がワクチンを接種し、感染症対策に気を付けることを前提に、様々な規制を取り払おうという機運が出てきている。

そんな中で足かせになるのは「ワクチン接種拒否」「マスク拒否」を未だに叫ぶ人たちだ。彼らはもう理屈ではなく「意地」のレベルになっている。海外ではそういう人たちが「コロナ明け」の素材要因になりつつあるが、日本でもそういう事態にまもなくなるのだろう。


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