サンデーモーニングの新御意見番、上原浩治が怒っている。
日曜日の出演で、佐々木朗希が日ハムとの練習試合で163㎞/hを記録したことについて取り上げているときに、関口宏が
「上原さんの最高速は?」
と聞かれて
「僕の中では148キロなんですけど、ちょっと寂しいですね」
としつつも
「僕の中ではスピードで勝負できないのでコントロールで勝負する。野球はスピードを出す競技じゃないので、バッターを抑える競技ですから、ピッチャーから言わせてもらうと」
関口が
「163キロのコントロールがついたら最高だね?」と言うと
「今でも十分に素晴らしいですけれども、あと彼はフォークボールという素晴らしい落ちる球もありますし、どこまでいくのか分かんないですね」
と言った

これに対してSNSで
「自分は148で、野球はスピードじゃない、打者を抑えなきゃ意味ない。と言ってる時点で、163キロの話題は否定されたのか?自分を結局は持ち上げたろ。自分の方が凄いとみんなに思わせたかったのかな。上原くんは」

と言われたとのことだ。上原は
「こんなコメント…悔しいです 一言も言ってないことが、勝手にその人でニュアンスを変えられる ほっとくのがいいとは思うけど…言われっぱなしは、納得がいかない!!」

と憤慨している。
私は上原が148㎞/hを出したのはほとんど見た覚えがない。1999年、松坂大輔と同じ年にデビューして新人王をとった時代のことではあろう。
MLBに移籍してからの上原が140㎞/hそこそこの速球と絶妙のコントロールの変化球で、並み居る強打者を手玉に取った。これぞ「投球術」という投球で、フェルナンド・ロドニーやクレイグ・キンブレルなど100マイル超の速球を武器にするクローザーがいる中で、一人、超絶技巧でセーブを稼いでいた。

現時点では「上原の方が凄い」のは、ちょっと野球を知っている人であれば、誰もが首肯するところだ。たかが高卒3年目の投手に対して、上原がマウントをとる必要性などないのは、誰もが認めるところではあろう。

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このSNSのコメント主は、野球をあまり知らないのかもしれないが、それ以上に有名人を貶めたい、それによってかりそめにせよ有名人とかかわりたいと言う願望があると思われる。
こういう投稿を繰り返しているうちに「相手は嫌がる言葉は何か」「どうすればもっと不快にさせることができるか」というスキルが上がってくる。そして、言われた側が無視できない「言葉の刃」を突き付けるようになる。

「相手にならなくていい」「無視すればいい」「有名税だ」という意見もあるだろうが、本人の気持ちを考えれば、言われっぱなしでいいとは思わない。憤慨していることを表明した上原は正しいと思う。これに対してSNSで賛同する声が上がるのも良いことだとは思う。

日本のSNSの最大の問題は大部分が「匿名」なことだ。面と向かっては何も言えないような小心な人間ほど、蔭に回ればひどいことを言うものであり、それが反響になれば「報酬系」の回路ができてしまう。相手を傷つけることに快感を得るようになれば、おそらく実生活にも悪い影響があると思う。

こういう連中は、少しでも危ういと思えばアカウントを削除して逃げてしまう。それくらい小心でつまらない連中ではあるが、匿名で心無いことを言う人間の心に、多少なりとも波風を立たせることはなにがしかの意味があると思う。

だからこうした出来事に対して、ネットなどで「上原は悪くない」「彼が言うことはもっともだ」と表明するのは良いことだと思う。


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