駅の前などで「憲法9条を守れ」「核廃絶」と書かれたチラシを配ったり署名を集めている人たちがいる。
日本共産党の支持者だ。ほとんどが私たちより年配の人たちだ。チラシを受け取る人は少ないが、それほどがっかりしてはいない。殆どルーティンになっている。

日本共産党そのものは、中国共産党とは袂を分かっていて人権批判をしているし、LGBTとの連帯も打ち出している。しかし党員は高齢化が進んで、百年一日のごとき認識のように思える。

日本共産党もロシアのウクライナ侵略に反対の声明をしているが、それほどアピールできていない。

朝日や毎日は今回のウクライナ侵略について、太平洋戦争を知っている年寄りに話を聞いている。

「黙って見過ごせない」沖縄戦経験者ら抗議 ロシアのウクライナ侵攻

こうした老人がウクライナについて格段の知見があるわけではない。一般論として「戦争はいかんわなあ」と言っているだけだ。

これらの論調は「ウクライナ侵略」の声を太くするために。それほど役に立たないと思う。もともと世間の動きに関心のない人は「ジジイがまた同じ話をしている」と思うだけだ。

22755128_s


今、進行しているウクライナ侵略は、確かにこれまでの戦争のフォーマットを踏襲してはいる。ロシアは1941年の日本に比定されるだろうが、状況は大きく異なっている。

まず今回の戦争はロシア、ウクライナ、そして周辺の国々の置かれた状況が、可視化されている。どういう事情で戦争が起こったかが世界の人々に伝わっている。そんな中でロシアが見え透いた嘘をついていることも世界が知っている。

さらにこの戦争が世界に及ぼす影響も詳細に説明されている。戦争が我々に及ぼす影響もかなりリアルにわかっている。原油の高騰によって世界の物価が跳ね上がり、人々の生活にも政権にも影響が出ることが予想されている。

昔の戦争と違うのは、オンタイムでリアルな戦争が進行し、誰もが傍観者にならないということだ。
駅でチラシを配るのも意思表示かも知れないし、デモをするのもいいかもしれないが、生活者としての我々は、生活の中で「戦争反対」の意思表示をし、小さな力でも影響を及ぼすべくつとめるべきだろう。
共産党だから、みたいな党派的な「反対」は、説得力がない。今の戦争は放置しておけば、我々の生活までも破壊しかねないのだ。我がこととして反対を表明すべきだろう。



NOWAR


2021年山﨑福也、全登板成績

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!