NHK
NPB=日本野球機構とプロ野球選手会は、出場機会に恵まれない選手をほかの球団に移籍できるようにする「現役ドラフト」を、今シーズンのオフをめどに開催する方向で一致し、今後、調整が進められることになりました。
MLB機構の「ルール5ドラフト」は、MLB傘下のマイナーで一定期間(4~5年)を経過した選手で、MLBの40人枠に入っていない選手を対象に、他球団が指名できる制度で、毎年12月のウィンターミーティングに行われる。
前身の「マイナー・リーグドラフト」から数えると70年以上の歴史があり、一般的なドラフト(アマチュアドラフト、ルール4ドラフト)よりも歴史が長い。
この「ルール5ドラフト」でメジャー昇格し、一流選手になった例は枚挙にいとまがない。
ただ、この「ルール5ドラフト」がアメリカで定着したのはアメリカのプロ野球選手が「活躍の機会がないのなら、チームにいたって仕方がない」「試合に出られるのならどこにだって行く」という認識を持っているからだ。
日本のプロ野球選手は「入団したチームに恩義を感じるので、できればこのチームで活躍したい」「控えでもいいからずっとチームにいたい」と考える選手が圧倒的に多いのではないかと思う。
また球団側も「有望な選手は、レギュラーにすることができなくても手元に置いておきたい。よそのチームで活躍するのを見たくない」という狭い料簡を持つことが多い。
結局、日本版「ルール5ドラフト」に出るのは、プロテクトを外れた「それほど有望ではない若手選手」になり、雰囲気的には「12球団合同トライアウト」や「FA移籍の人的補償」みたいな感じになるのではないか。そういう形で移籍する選手は、余り笑顔を見せないのではないか。

日本は「やり直しがきかない社会」だと言われる。高校、大学、企業とお決まりのルートをたどって定年まで一つの会社で生きるのが「上等」とされ、学校を中退したり、会社を途中退社する人は「下等」で、なかなか成功できないとされる。
だから多くの人は「会社を首にならないように」「御身大事」に生きるようになる。いろんな旧弊がなかなか改善されないのは、そういう「守勢に回った人々」が社会の主流にいるからだろう。
本来、プロ野球は「個人事業主」であり、自分の才能一本で世渡りをする人たちのはずだが、なぜか野球人は「先輩、同僚、後輩」の関係をひどく気にして、周囲に気を使いまくる。野球人は会社員でもないのに口を開けば「どこの学校を出て、誰と同期、彼と先輩後輩」とを言うことが多いのだ。もちろん、そこから中身のある事を言う人が多いが、「それだけ」みたいな人もいる。私などは「一人で生きていけんのか」と心の中で思ったりするが、これ、日本の縮図と言えよう。
「ルール5ドラフト」にかかったら「俺は球団から疎まれているんだ」と思ったり「そうなるくらいなら引退する」みたいに思う選手もいるのではないか。
こういう体質がある限り、日本野球は世界のスポーツからおいておかれるのではないかと思うし、そもそも日本という国が、世界の進化からおくれつつあるのも、せんじ詰めればそこだと思う。

2021年山﨑福也、全登板成績
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この「ルール5ドラフト」でメジャー昇格し、一流選手になった例は枚挙にいとまがない。
ただ、この「ルール5ドラフト」がアメリカで定着したのはアメリカのプロ野球選手が「活躍の機会がないのなら、チームにいたって仕方がない」「試合に出られるのならどこにだって行く」という認識を持っているからだ。
日本のプロ野球選手は「入団したチームに恩義を感じるので、できればこのチームで活躍したい」「控えでもいいからずっとチームにいたい」と考える選手が圧倒的に多いのではないかと思う。
また球団側も「有望な選手は、レギュラーにすることができなくても手元に置いておきたい。よそのチームで活躍するのを見たくない」という狭い料簡を持つことが多い。
結局、日本版「ルール5ドラフト」に出るのは、プロテクトを外れた「それほど有望ではない若手選手」になり、雰囲気的には「12球団合同トライアウト」や「FA移籍の人的補償」みたいな感じになるのではないか。そういう形で移籍する選手は、余り笑顔を見せないのではないか。

日本は「やり直しがきかない社会」だと言われる。高校、大学、企業とお決まりのルートをたどって定年まで一つの会社で生きるのが「上等」とされ、学校を中退したり、会社を途中退社する人は「下等」で、なかなか成功できないとされる。
だから多くの人は「会社を首にならないように」「御身大事」に生きるようになる。いろんな旧弊がなかなか改善されないのは、そういう「守勢に回った人々」が社会の主流にいるからだろう。
本来、プロ野球は「個人事業主」であり、自分の才能一本で世渡りをする人たちのはずだが、なぜか野球人は「先輩、同僚、後輩」の関係をひどく気にして、周囲に気を使いまくる。野球人は会社員でもないのに口を開けば「どこの学校を出て、誰と同期、彼と先輩後輩」とを言うことが多いのだ。もちろん、そこから中身のある事を言う人が多いが、「それだけ」みたいな人もいる。私などは「一人で生きていけんのか」と心の中で思ったりするが、これ、日本の縮図と言えよう。
「ルール5ドラフト」にかかったら「俺は球団から疎まれているんだ」と思ったり「そうなるくらいなら引退する」みたいに思う選手もいるのではないか。
こういう体質がある限り、日本野球は世界のスポーツからおいておかれるのではないかと思うし、そもそも日本という国が、世界の進化からおくれつつあるのも、せんじ詰めればそこだと思う。

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