MLBは今季からいわゆる「ユニバーサルDH」になる。ア・ナ両リーグの公式戦でDH制が導入されるのだ。

日本では大谷翔平が、ナ・リーグでもDHで出場することで打席数が増えると言われている。ただ投手で登板するときは、本人の意向で打席に立つのではないかと言われている。
私は大谷の打席数、試合出場時間がこれ以上増えることで、怪我のリスクが高まるのではないかと恐れている。

またこれでナ・リーグだけにあった「投手のシルバー・スラッガー賞」もなくなるだろう。例外的に大谷は投手登録で打席に立つかもしれないが、だからと言ってほとんど1人しかいない大谷に賞を与え続けるわけにはいかないだろう。

何度も言っているが「投手が打席に立つこと」は悪いこととは思わない。投手の代わりに代打を送るのも作戦の妙だし、投手にバントをさせるのも、走者を進める打撃をさせるのも作戦ではある。
ちなみに、DH制のないリーグでは代打の起用数はDH制のあるリーグの約2倍になる。反対に言えば、MLBでは今後、ピンチヒッターの活躍の機会が減少するともいえる。

ただ、日本のセ・リーグは、DH制が生まれてから半世紀余りも投手を打席に立たせているが、投手の打撃は一向に進化しない。いまだに気のない三振をする投手がたくさんいるし、投手に打席が回ってくると緊張感が切れてしまう。

MLBがユニバーサルDHに移行するのは「投手が打席に立つメリット、魅力」が見いだせないからだと思うが、それはセ・リーグでも同じだ。

このあいだ、広島で広島ー日本ハムのオープン戦を見ていて、広島の佐々岡監督が大瀬良大地を打席に立たせていた。大瀬良にもう少し長いイニングを投げさせたかったのだろうが、だったらDHを置けばいいのにと思った。佐々岡は三振に倒れたが、この打席はだれのためにもならない、全くむなしい打席だった。

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これでMLBの両リーグも、KBOもCPBLもDHになる。ドミニカ、プエルトリコなどのカリビアンウィンターリーグもDH制、日本の独立リーグもDH制、投手が打席に立つのはセ・リーグと東京六大学と高校野球くらいになる。

DH制導入によって春季キャンプのランチタイムに投手たちが打撃練習やバントの練習をするのを見ることができなくなるのがやや寂しいが、なんてことはないのだ。

なぜセ・リーグが毎年のようにDH制導入に反対しているのかわからない。格下とみなしているパ・リーグの下風に立つのが気に入らないのかもしれないが、もはや絶滅危惧種と言ってもよいだろう。




NOWAR


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