鈴木宗男は、ウクライナがロシアを挑発したのがいけなかったといった。「昨年10月にウクライナが無人ドローンをロシアに向けて飛ばしたのがきっかけで、ロシアがびっくりしてウクライナ周辺に軍を配備した」これが戦争のきっかけだと言った。
この事実関係は確認されていないが、たとえウクライナが挑発したとしても、それによってロシアが20万近い兵力をウクライナに向けて侵攻させ、都市を徹底的に破壊してよいということにはならない。やくざを挑発して殴られたとして、殴ったやくざより、挑発して殴られた人間に非があるという理屈は成り立たない。
鈴木宗男はプーチンが失脚したり、ロシアが苦境に陥ったら困るのだろう。この人は汚職や裏金のうわさが絶えないダーティな政治家だが、ロシア利権にいまだに絡んでいるのではないか。
鈴木宗男はひどすぎるが、日本には「ロシアが悪者、ウクライナが良い者と決めつけていいのか」という人がかなりいる。「冷静な目で中立を保つ方がいいのではないか」と言ったりする。
こういう人は、何事でも中立が良いと思っているようだが、たとえばやくざが人を殴ったときに、やくざに非があると断定せずに、殴られた側にも非がある可能性があるとして「中立」の立場を標榜することに何ほどの意味があるのだろうか?

今回のウクライナ侵略で国土を破壊されているのはウクライナである。戦闘員はロシアもウクライナも死傷しているが、一般人の死傷者はウクライナ人だけだ。家や財産を奪われたのもウクライナ人だけ。要するにロシアがウクライナを殴ったのであって、ウクライナは殴られまいと抵抗しているのである。
この簡単な図式が理解できず、あるいは理解できないふりをして、中立の立場をうんぬんするのは、この状況を看過したい、関与したくないと思うからだろう。
もちろん、ウクライナが完全なる善なわけではない。ウクライナ当局が、ロシア捕虜にテレビの前で話をさせたことは、ヒューマンライツウォッチが「国際法違反だ」と指摘している。
国外に脱出する避難民の中から成人男性を国内にとどまらせて、強制的に武器をとらせていることも人権上問題があると言っている。
さらに、戦場ではロシア軍だけでなくウクライナ軍でも性暴力や残虐行為が行われている。戦争というのは「完全なる善」も「完全なる悪」もないのだから、そういう状況は当然あるのだ。
しかし、だからといって「ロシアもウクライナも悪い」と断じることはできない。喧嘩両成敗ではないのだ。
侵略的意図をもってウクライナを責めたのはロシアであり、ウクライナは防衛戦を戦っているのだ。そしてロシアの侵略はプーチンの野心に根差しているのは間違いないのだ。
ウクライナの「降伏」は、プーチンの「勝利」を意味する。そうなれば、ウクライナはチェチェンのように国家そのものがなくなり、多くの国民は離散の憂き目にあう。
戦争とは様々な犯罪行為の集積であり、多くの矛盾をはらんではいるが、全体を俯瞰して「どちらに理があるか」「正邪はいずれか」を常に確認する必要があるだろう。

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こういう人は、何事でも中立が良いと思っているようだが、たとえばやくざが人を殴ったときに、やくざに非があると断定せずに、殴られた側にも非がある可能性があるとして「中立」の立場を標榜することに何ほどの意味があるのだろうか?

今回のウクライナ侵略で国土を破壊されているのはウクライナである。戦闘員はロシアもウクライナも死傷しているが、一般人の死傷者はウクライナ人だけだ。家や財産を奪われたのもウクライナ人だけ。要するにロシアがウクライナを殴ったのであって、ウクライナは殴られまいと抵抗しているのである。
この簡単な図式が理解できず、あるいは理解できないふりをして、中立の立場をうんぬんするのは、この状況を看過したい、関与したくないと思うからだろう。
もちろん、ウクライナが完全なる善なわけではない。ウクライナ当局が、ロシア捕虜にテレビの前で話をさせたことは、ヒューマンライツウォッチが「国際法違反だ」と指摘している。
国外に脱出する避難民の中から成人男性を国内にとどまらせて、強制的に武器をとらせていることも人権上問題があると言っている。
さらに、戦場ではロシア軍だけでなくウクライナ軍でも性暴力や残虐行為が行われている。戦争というのは「完全なる善」も「完全なる悪」もないのだから、そういう状況は当然あるのだ。
しかし、だからといって「ロシアもウクライナも悪い」と断じることはできない。喧嘩両成敗ではないのだ。
侵略的意図をもってウクライナを責めたのはロシアであり、ウクライナは防衛戦を戦っているのだ。そしてロシアの侵略はプーチンの野心に根差しているのは間違いないのだ。
ウクライナの「降伏」は、プーチンの「勝利」を意味する。そうなれば、ウクライナはチェチェンのように国家そのものがなくなり、多くの国民は離散の憂き目にあう。
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