雨模様の京セラドーム、最近見たこともないようなお客の多さではあった。

選手の写真を撮るときは必ず打者から撮ると決めている。だから佐々木のマウンドも先頭の福田周平から撮るはずなのだが、今回に限り、大谷の歴史的な第1球を撮ることにしてカメラを向けた。

次の瞬間に打撃音がして、佐々木のパーフェクトは途切れた。159㎞/hの速球を福田が振り抜き、良い当たりではなかったが右前に抜けたのだ。バットを短く持って鋭く振りぬいたのだ。

この瞬間に、佐々木朗希の「特別の試合」は、普通の試合になった。1死後、紅林の内野安打が出て吉田正尚。3連続三振した4月10日とは調子が全く異なる。絶好調だ。左前に流し打つ。

二塁の福田が本塁に突っ込む。高部の好返球が返ってくる。アウト!

佐々木は足を大きく上げないセットポジションでも160㎞/hを優に超す速球を投げている。

オリックスの先発は山﨑颯一郎。佐々木と同じ190㎝だが、速球は150㎞/hは出るものの、制球が良くない。2四球2安打に失策も絡んで3点を奪われる。

2回に杉本の右前打が出て、來田の打席でディレード気味の盗塁。

ここで球審の白井一行が佐々木に近づいた。球場では何が起こったのかよくわからなかったが、すぐ、球審が佐々木に詰め寄ったとニュースが出た。ストライクボールの判定に佐々木が不満げな表情をしたと言う。
白井はでかい声のストライクコールと言い、癖のある審判と言う印象だが、この試合の異常な緊張感で、白井も高揚していたのではないか。

5回、9番安達の安打から福田、西野の四球とチャンスがつながり、紅林の併殺の間に1点が入り、佐々木の無失点も途切れる。さらに吉田正尚が中前に二塁打。

痛烈なリベンジだ。佐々木は5回90球で降板。
オリックスも山﨑が101球で降板。オリの2番手阿部は2イニングを素晴らしい投球で6人で仕留める。この投手、使えるんじゃないか?

オリックスは7回、8回と得点機を迎えるが、あと1本が出ず。
8回からバルガスがマウンドに上がるが、9回先頭の菅野に四球を与えて3失点。

9回、ロッテは益田が上がるが1死から3連打され満塁、

杉本の中飛で1点。前の試合くらいから杉本には復調の兆しが見える。

最後は來田を三振にとって、益田にセーブが付いたが、試合が終わった直後、益田は右肩を押さえてしゃがみこんだ。

どこも報じていないが、大丈夫だったのだろうか。
9回で4時間近い大一番、しみじみ感心したのはこの試合、ロッテの要にいたのは18歳の松川虎大だったと言うことだ。

捕手は経験がないと、みたいな通説が通用しない時代が来たのではないかと思う。


今だったら、初登板・初セーブ
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