そろそろ世界は、COVID19に対して「白旗」を上げつつある。どんなに対策をしても、このコロナウィルスを撲滅することはできない。
世界各国の政府当局は、総じて良くやったと思う。ワクチンを驚異的なスピードで開発し、接種にこぎつけたし、飲み薬も開発した。
また「マスク、ソーシャルディスタンス、手洗い消毒」という、一見大して効果がなさそうな感染症対策は、決定的な武器を持たない人々にとって、有効な手段になった。

これらを全部陰謀と決めつけ、その逆張りをする人たちがたくさん出てきたことは、情報化が進む中でリテラシーがないことが、いかに悲惨な結果になるかを象徴していると思う。反ワクチン、反マスクは端的に言えば、情報化に取り残された人たちの劣等感や「ゆがんだ承認欲求」が「陰謀商人」に利用されたという図式だろう。

しかし、ウィルスも短時間で急速に進化し、幾多の感染症対策を乗り越えてウィルスを拡散している。こうした感染症のセオリー通り、ウィルスは進化と共に毒性を弱め、宿主である人類との「共存」に向けて歩みつつある。
まだ少し時間はかかるが、新型コロナは過去の多くのパンデミックと同様「ただの風邪」となって終息する。

だから欧米各国では「もうコロナについて心配するのをやめよう」と言う風潮になっている。重症者や死者は出るだろうが、リスクの高い人はあらかたわかってきたから、そういう人だけをケアすればいい。
日本はまだマスク着用、ソーシャルディスタンスだが、いずれ規制が緩和される時が来るだろう。
ただし「反ワクチン」「反マスク」の愚かな人が「そら見ろ、俺たちが言ったとおりになっただろう」と言うのは間違いだ。こういう人たちは火事で家が焼けているのに「消火しなくていい」と言っていたようなものだ。鎮火してから「ほらみろ」というのは、馬鹿である。

今後、世界は「Withコロナ」にシフトを切らざるを得なくなる。ウクライナ侵略でヨーロッパは「それどころではなくなった」ことも大きいだろう。

4321108_s


しかし唯一、中国はまだ「ゼロコロナ政策」を厳格に実施している。中国は、この病気の感染源だとされるが、それだけに必死で感染症対策をした。お得意の「人権無視」で徹底的にコロナを抑え込んだ。習近平政権はそれを「世界に冠たる成果」だとしたが、世界が「Withコロナ」に大きく舵を切る中で、政策転換ができない。

「絶対にコロナに罹らない社会を作る」とまなじり決していた政権は「ま、そろそろコロナを気にしなくていいんじゃないか」と今更言えなくなっている。
中華人民共和国は「絶対に間違えない政権」だということになっているから、前言を翻したり、以前とは異なる政策を実施したりすることは非常に難しいのだ。それは習近平の沽券にかかわることになりかねない。

このあたりに「権威主義政権」「独裁政権」の限界を見る。「習近平と中国政府は無謬だ」と言い続ける限り、柔軟な政策はできないのだ。誠に不自由なことではある。


NOWAR


今だったら、初登板・初セーブ

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!