ロシアのウクライナ侵略は、時間の経過とともに「ウクライナを戦場としたロシアとNATO諸国の戦争」の様相を呈してきた。しかし体裁は「ウクライナ対ロシア」の戦争で、その枠組みは揺るがない。
朝鮮戦争からベトナム戦争まで、第二次世界大戦後の世界の紛争は、東西冷戦期はアメリカなど西側諸国とソ連、中国など共産圏の代理戦争だった。
もう一つは中東などを舞台としたイスラム圏と非イスラム圏の争いがあった。

様々な係争地で「西側VS東側」「イスラムVS非イスラム」の代理戦争が行われてきたのだ。
今回のウクライナ侵略では「しょせんはアメリカとロシアの代理戦争じゃないか。ウクライナは犠牲者だ」という声が上がっているが、代理戦争ではなく、アメリカとロシアが直接に戦端を開けば、核を含めた世界大戦になるのだから、絶対に回避しなければならない。
だとすれば世界の人々は「代理戦争」は「必要悪」として認めざるを得ないと言うことだ。

代理戦争は、いわゆる「地政学的リスク」のある国や地域で始まる。覇権国家に隣接していて、歴史的な関係があり、しかも資源に恵まれていたり、経済力があり、政治的に覇権国家と対立しているような国が「地政学的リスク」が高い。

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日本や韓国などもそういう国ではある。これまでは「外交」でリスクを回避すべきと言う考え方が主流だったが、ロシアが「一線を越えた」ことで、日本でも「代理戦争」が始まる可能性が出てきたと言うことだ。

日本がウクライナを総力で支援しなければならないのは、ロシアがどんな形にせよ「勝利」を宣するようなことがあれば、それが「前例」となってロシア、中国が同様の「言いがかり」をつけてきかねないからだ。中国は台湾に絡む因縁をつけるだろうし、ロシアは北方領土だろう。

それを許さないためにも、ウクライナは「明らかに勝った」と世界が納得するような戦いの終わり方をする必要がある。

当サイトには「アメリカの武器商人が大儲けしている」という古典的な物言いをする人がいたが、アメリカは自国の武器を買い上げて、無償でウクライナに供与している。商売にはなっていない。

痛々しいことに、ウクライナの人々は「世界の平和」を継続するための「犠牲者」になっている。その犠牲に報いるためにも今回のウクライナ戦は、勝ち切る必要があるのだ。


NOWAR


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