東スポ
キック界の神童こと那須川天心(23)とK―1のエース・武尊(30)が対戦する立ち技メガイベント「THE MATCH 2022」(19日、東京ドーム)を地上波で生中継する予定だったフジテレビが、31日に一転して放送を見送ると発表した。
このイベントの中継は、昨年に決まっていたが、週刊ポストが、RIZINの関係者に反社会勢力と関わりのある人物がいると報じ、榊原信行実行委員長がそれを認めた音声データも公開された。さらに、榊原委員長はそのネタを持ち込んだジャーナリストに“口封じ料”とも取れる金銭を渡していたと報じられた。口封じ量は5000万円と言うから小さな金ではない。

その後、主催者側は全関係者の「反社チェック」を行い、全員の潔白が証明されたとしてその結果をフジテレビに伝え、フジ側も一度はそれを了承したというが、上層部の最終決断として放映を断念したという。
フジテレビは経営陣の交代期に当たり、スキャンダルに巻き込まれることに神経質になっていたという。

プロレスに端を発する日本のいわゆる格闘技は、テレビの世界から生まれたと言ってもよい。スポーツとはルーツが異なり「筋書きのあるドラマ」ではあった。ただ昭和40年代前半まではスポーツ紙でも扱うコンテンツだった。村松友視が書いたようにアントニオ猪木を頂点とする当時のプロレスは「虚実皮膜」の魅力のある見世物だった。
しかし、世の中の認識が変化するとともに「プロレス」はスポーツではなく「芸能」に近い扱いとなる。プロレス側も従来の枠組みを脱して真剣勝負の要素が強い「格闘技」へと進化した。
しかし、プロモーターなどには昔ながらの「反社」の影もちらついていた。

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ただ民放テレビはそうした「反社」のビジネスとしてのプロレスを支援し、大きな娯楽へと育てた張本人ではあった。正力松太郎はこのジャンルでも最大の大立者だった。

その末裔たる「総合格闘技」が、今更「反社の匂いがする」と言って締め出されることに、主催者としてはやるせない思いがあったと思う。

今のテレビ局は「どんな企業よりも批判に弱い」脆弱な会社である。「反社」というだけでびくっとし、すぐにしっぽ切りをしようとするのだ。

違う見方をすれば、今の格闘技系は「それだけのリスクを踏んで挙行するほどのメリットはない」ともいえる。視聴率が取れないのだ。
フジが撤退することで、有料のABEMAによるPPV配信だけになる。本当はABEMAも「反社」だったら困るようにも思うが、こっちは大丈夫らしい。

プロ野球は格闘技に比べれば「反社」の影は薄いし、コンテンツとしてもまだ数字は稼げる。しかし地上波テレビは今や、手を組む相手としては極めて頼りないことも事実だ。


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