立浪和義が監督に就任した時点で、ある程度予想されたことではあった。
私も現地で見ていた6月12日の日本ハム戦で、中村紀洋に代わって一軍打撃コーチになった波留敏夫が、マスクを外した状態で野手陣に「いつまで甘えてやってんねん。その気でやらんか、アホォ!」と大声で一喝したという。テレビで結構派手に映ったようで、話題になっている。
波留敏夫といえば2013年、DeNAの打撃コーチ時代に当時の池田純社長と大喧嘩をしたことでも知られている。
いわゆる「熱血漢」タイプで、選手を鼓舞し、時には叱咤して働かせる「昭和の管理職」タイプだ。

中村紀洋は一匹狼で、チームプレーを理解せず、長打を打つことしか眼中になかった。「おれがおれが」の性格で、チームカラーに溶け込もうとはしない。だからMLBでも1本の本塁打も打てずに日本に帰ってきたのだ。

タイプは違うが、波留も中村も「おらおら」体質の指導者だと言えよう。立浪和義はこういうタイプが好みなのだ。

IMG_9365


昭和の時代、選手は恫喝して、プレッシャーを与えて頑張らせるのが普通だった。諄々と理屈で言って聞かせるタイプの方が少数派だった。また選手を「褒めて」「その気にさせるタイプ」もいなかった。
今のコーチングでは「答えを与えない」「自分で考えさせる」ことが重要だとされている。昭和の時代とははるかに遠い地点まで行っている印象だが、立浪監督の脳裏には「根性で頑張らせる」ことしかないのだろう。

12日の試合でも、負けているにもかかわらず柳に完投させた。セ・リーグで最多完投は阪神の7だが、阪神の場合、西勇輝、青柳など完投能力のある投手が記録を残している。1人で130球以上投げた試合は一つもないが。中日は2位の6完投だが、130球以上投げた試合が柳が3試合、大野雄大1試合と4つもある。
又吉克樹が移籍して信頼できる中継ぎがいないこともあるだろうが、昭和の野球、星野仙一時代の野球をそのままやっている感じではある。

IMG_9532


立浪監督の就任が決まった当時、アマチュア球界の人に何人か話を聞いたが「選手は苦労するだろう」と言った人が何人かいた。
PL学園のスパルタをそのまま持って解説者になり、大学院で学ぶなどアップデートもしていない立浪に対して危惧する声は多かったのだ。

ついに最下位になったが、不振が続けばさらに強権的な指導をすることになろう。それしか選択肢がないのだから。
球団経営の意欲を失っている中日球団にしてみれば「元スター選手が監督になれば、人気が出るだろう」というところだろうが、そういう「昭和の経営」もまた、時代遅れになってきている。


Kouryusen0612



NOWAR


阪本敏三、全本塁打一覧|本塁打大全

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!