昨日のオリックス―西武戦は、今季の西武の京セラドームでの最後の試合だった。
試合は西武が10-4と大勝したが、試合終了後「本年の埼玉西武ライオンズの京セラドーム大阪での試合は、本日が最後となります。1年間の応援、ありがとうございました」とアナウンスがあり、西武の監督、選手がグラウンドの中央に出てきて、三塁側、そして一塁側の客席に向けて挨拶をした。

これはなかなか麗しい光景だと思う。
数分前まで激しい試合を繰り広げてきた選手たちが、敵地のファンににこやかに手を振り、挨拶をする。

実は昨年、オリックスの本拠地最終戦の相手も西武であり、10月21日にも同じ光景が見られた。その前には、オリックスのナインが本拠地ファンに挨拶をした。今年になってちょっと流行した吉田正尚の「有休使って来てね」のコメントが出たのはこのときだったが、そのあとに西武ナインも挨拶をしていたのだ。
これ、他球場でもやっていると思うが、非常に大事なことではないかと思っている。
野球ではかんかんになって贔屓のチームを応援するのが一般的だ。味方チームのことならどんなことでも肯定的にとらえる「贔屓の引き倒し」もしばしばみられるし、その裏返しとして相手チームをぼろくそにののしることもよくある。
あえて言うが、野球観戦は「たかが遊び」である。味方が勝とうが負けようが自分の生活には何の関係もないはずだ。試合中は一生懸命応援しても、終わったら「ああ、負けたなあ」で済ませたい。そして相手チームでもいいプレーが出たら拍手するような余裕が欲しい。
何度か書いたが、2005年、球界再編の時に、近鉄が合併でなくなると言う事態になって、私の知り合いの南海ファンは「やっと消えよった。南海がなくなってから、近鉄だけあるのが憎たらしいて仕方なかった」と言った。私は非常に残念に思った。
野球は(野球だけではないが)、相手がいないと成り立たない。相手チームは良きライバルであり、試合が終われば良き仲間になる。
野球は殺し合いでも、はした博打でもない。勝敗も含めて競技全てを楽しむべきものだ。勝った負けたに血道をあげ、ひいきのチームしか眼中にないのは「二流のファン」だと言わざるを得ない。
(お断りしておくが、ひいきチームの陣容や采配を、遠慮なく批判することは、このことと矛盾しない。愛するがゆえにそのチームを批評するのも野球ファンの嗜みだ)。
そういう意味で、敵地で「お別れの挨拶」をするのは素晴らしい。また彼らに惜しみない拍手を送るファンこそ、本当の野球ファンだと思う。
「ノーサイド」はラグビーだけではない。野球だって「ノーサイド」なのである。

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これ、他球場でもやっていると思うが、非常に大事なことではないかと思っている。
野球ではかんかんになって贔屓のチームを応援するのが一般的だ。味方チームのことならどんなことでも肯定的にとらえる「贔屓の引き倒し」もしばしばみられるし、その裏返しとして相手チームをぼろくそにののしることもよくある。
あえて言うが、野球観戦は「たかが遊び」である。味方が勝とうが負けようが自分の生活には何の関係もないはずだ。試合中は一生懸命応援しても、終わったら「ああ、負けたなあ」で済ませたい。そして相手チームでもいいプレーが出たら拍手するような余裕が欲しい。
何度か書いたが、2005年、球界再編の時に、近鉄が合併でなくなると言う事態になって、私の知り合いの南海ファンは「やっと消えよった。南海がなくなってから、近鉄だけあるのが憎たらしいて仕方なかった」と言った。私は非常に残念に思った。
野球は(野球だけではないが)、相手がいないと成り立たない。相手チームは良きライバルであり、試合が終われば良き仲間になる。
野球は殺し合いでも、はした博打でもない。勝敗も含めて競技全てを楽しむべきものだ。勝った負けたに血道をあげ、ひいきのチームしか眼中にないのは「二流のファン」だと言わざるを得ない。
(お断りしておくが、ひいきチームの陣容や采配を、遠慮なく批判することは、このことと矛盾しない。愛するがゆえにそのチームを批評するのも野球ファンの嗜みだ)。
そういう意味で、敵地で「お別れの挨拶」をするのは素晴らしい。また彼らに惜しみない拍手を送るファンこそ、本当の野球ファンだと思う。
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コメント
コメント一覧
どこの球場でも、どの対戦カードでも
ビジターチームがホームチームのファンに向かっても挨拶する光景が
見られるようになりました。
そして ホームチームのファンも ビジターチームの選手たちに拍手を送る、
ほんとに素晴らしいことです。
セ・リーグのシーズン最終戦でも 一部では同じような光景が見られるようになりましたが、
例えば 甲子園での 巨人最終戦では
巨人の選手たちはレフトスタンドのジャイアンツファンには礼をするものの、
ライトスタンドに向かっては挨拶できる雰囲気ではないですね。
そういえば、甲子園では ビジターチームのヒーローインタビューも場内には流されませんよね。
今季もこれまで何度か 甲子園の阪神の試合を観戦しに行きましたが、
パ・リーグのスタジアムのような いい雰囲気になるには
あと何年かかることだろうかと思うと ため息が出てしまいます。