統一教会に関する自民党など保守系政治家の対応は、上記の3つに大別されるようだ。
「知らない」=「よく知ってるけど今更絶対に言えない」

知らないと言う政治家は国会議員に多い。国会議員になるまでには、統一教会には選挙で何度も助けてもらったはずだ。安倍晋三を頂点とする統一教会系の先輩政治家の手ほどきも受けて「統一教会との付き合い方」もよく知っていたはずだ。会合にも出席し、取材にも応じ、少額ながら寄付も受けていた。
当然だが、統一教会がヤバイ教団で、韓国に送金していることも知っているし、自分たちが日ごろ口にしている「美しい国」とか「反韓」とかいう考えと矛盾していることもよくわかっている。
本当はヤバイところだけど、親分の安倍晋三が太鼓判を押してくれているから、安心してお付き合いしていたわけだ。さすがに入信する「本物の馬鹿」は少ないようだが。
しかし、こともあろうに安倍晋三が統一教会憎しで凝り固まった賊の凶弾に倒れ、安倍など自民保守政治家と教団の関係が一挙に暴露されてしまった。
これは本当にヤバイ、申し開きの言葉さえない。言い訳できないから「死んだふりしよう」、というわけで「知らない」と言っているわけだ。

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「知ってるけど」=「悪さしてたのは昔の話、今は大丈夫だろ」

統一教会との関係はそれほど深くない。ちょっと選挙の手伝いをしてもらったり、祝電を打ったりする程度。よその先生は統一教会に支援されて、選挙楽そうでうらやましいけど、うちはコネがないから、この程度だ。
自民党でも清和会ではない他派の政治家。統一教会の「広く浅く」の戦略の一環で、少しコネクションがある程度。統一教会についてもよく知らない。また、統一教会系とは知らずに支援を受けていることもある。
事件が明るみに出て「え、ヤバかったの?うそ」と驚いている。そして「昔の話だろ」と間抜けなことを言っている。そして今になって、じわじわと「ヤバかったなー」と思い始めている。

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「それがどうした」=「統一教会って、自民党後援会のことじゃないのか!」

地方政治家、特に古手の県、市町村議員に多い。国会議員の「国家老」みたいな人もいる。高い政治理念や、理想、主義主張を持っているわけではなく、ただ派閥の理論、力の理論で、地方政治で力を持ってきた。サル山のボス猿のようなもので、知的レベルは低い。
紹介された人間が、自分の役に立つのなら何だって利用する。明らかに怪しい統一教会の建物に行っても「何か不思議なことやる連中だな」程度にしか思わない。いつの間にか取り込まれ、教団のイベントにも出席しているが、何の危機意識も持っていない。日韓トンネルについても「大したもんだ」と無邪気に感心している。
さすがに「反社」との付き合いは表立ってはしていないが、統一教会は大丈夫だと思っている。
実は教団側はこういう老害政治家、政治馬鹿は利用価値が低いと思っているから、適当にあしらっているのだが、本人は「うちにはこういう立派な支持者がいる」と思っている。
そういう関係を数十年も続けている。ろくにメディアの情報も取らないし、そもそも理解できないから「霊感商法」も知らない。
今になって統一教会が深刻な問題と言われても「何のことか」わからない。ただ「俺の利権が侵害される」と思うだけで、だからやたらと立腹している。

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ま「馬鹿の三幅対」というべきか。全部を排除することはできないだろうが「すいませんでしたー、もうしません」と言わさなければならないだろう。



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