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全国学力テストで「事前対策」 小学校現役教員が実態など証言岩手、秋田、山形、宮城、富山、石川、長野、大分、沖縄の各県では、小6、中3に文科省が実施している「全国学力テスト」対策として、事前に過去問題を解かせるような「受験対策」をしていたほか、テストが到着後、すぐに開封するように指示があった」「管理職の指示でテストの時間を15分延長した」などの対応をしていたという。
この「全国学力テスト」は、どの県が頭が良いか、とか、教育的に優秀かを競うのが目的ではなく
「学力・学習状況の調査」を目的としている。
文科省によれば
1.義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
2.学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
3.そのような取り組みを通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
ことが目的だ。いわばその県、地方の教育の「問題点」を明らかにするのが目的であるのに、県によっては「文科省、世間によく思われよう」との思惑から、子供たちに「受験対策」をしているわけだ。
沖縄県は目立って学力が低く、貧困が背景にあったとされるから、大人たちがそれを「みっともない」と思って取り繕うとしたのだろうが、他は東北、北陸など「保守王国」と言われる地域だ。これも何らかの意味があるかもしれない。
もちろん「学力テスト」の中身は、小学校、中学校の授業に基づいているから、その内容について勉強することは無意味ではないが、「学力テストでいい点を取る」ために勉強をするのはナンセンスだろう。
健康診断の前だけ断酒したり、煙草をやめたりするのは、不摂生な中年がよくやる小細工だが、同じような愚かなことを「学校の先生」がやっているわけだ。

これってプロ野球のドラフト前に、指名選手を公表するのとも似ている。「自由競争」や「くじ引き」などの精度を骨抜きにして、利得を得ようとしているわけだ。
私は地方を旅していて「不登校ゼロの町 この地区からは一人の不登校も出しません」みたいなスローガンの看板がかかっていて、驚いたことがある。不登校生が出るのは恥ではなく、その問題を解決せずに隠ぺいする方が恥ずかしいだろう。
とかく日本の大人は「何は問題か」を究明してそれを解決するのではなく、「あたかも問題がないかのように装って」、実態を隠ぺいし「自分たちに火の粉がかからないようにする」性向が強い。
そういう人たちがたくさんいるから、日本はいつまでたっても「問題解決」できず、先送りを繰り返すのだ。
「安定」を過度に求める社会は「改革」や「成長」の芽を殺してしまう。本当に悩ましいことだと思う。

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