日本シリーズとペナントレースの決定的な違いは、選手、監督も観客席も「集中度」がちがうということだ。
例えば、昨日、オリックス、ヤクルトともに先発投手を5回未満で降ろした。ひどく打ち込まれていたわけではないし、制球も悪くはなかった。ペナントレースなら100球、6回か7回までは投げさせただろう。しかし両軍監督は、スターターを惜しげもなく降ろし、救援投手合戦にスイッチした。
両軍ともに救援投手が充実していて、そのほうが失点されにくいと思ったのだろう。

このあたりも長いペナントレースを考えて戦力配分するペナントレースと一戦必勝のポストシーズン、日本シリーズの違いだ。

そして観客席も、集中度がいつもより高い。それこそ1球1球に客席は沸くし、のけぞったり、ため息をついたり、派手なリアクションになる。

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コロナ禍の影響で大声で歌ったり踊ったりするのはご法度だが、むしろその分、自分の動きに気をとられることがないので、試合に集中できる。細かなプレーにも、みんなが反応するようになる。
試合中、こまめに喫煙室に出入りするおっさんも、回数が減ったのではないか。こういうおっさんは、喫煙室のモニターで試合を見ながらタバコを喫うのがいい、みたいなことを言うが、今回ばかりは早く客席に戻って、生で見たいと思うのではないか。

そしてスタンド一帯に「一体感」「連帯感」みたいなものができてくる。拍手も自然に起こるし、悔しがるタイミングも同じだ。
神宮は、相手応援席であるはずの三塁側にもヤクルトファンがたくさんいる、喜怒哀楽のリアクションは正反対になるが、角が立ったような空気にはならない。
ヤクルトのユニフォームとオリックスのユニフォームのファンが隣り合わせて「やった!」「やられた」とやりながら2人とも楽しそうだ。

野球の面白さは、ここにあると思うぞよ、御同役。
試合に夢中になれば、敵味方を超えて「試合に夢中」と言う一体感ができるのだ。「負けるのは絶対いや」「勝てばなんだっていい」という「応援」とは違う次元のものができている。

だから野球は面白いと思うのだ。そのあたり、共感できる人、多いと思うのだが。

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