スポニチ
堀内委員長は「対抗馬がいないし、1人しか選びようがない。選考は楽かも知れないが、寂しい気もする」とし、山本と争う投手の出現を願っていた。
例年のことではあるが「昭和の基準」に頑迷に固執する沢村賞選考委員会は「まったく、近頃の投手は」と嘆いて見せることしきりである。

今季両リーグの主要な投手の成績、色がついているのは沢村賞基準のクリアした項目

Sawamura-Prize


200回と10完投は該当者なし。15勝は一人だけ。
山本由伸の2年連続受賞は、文句のつけようはないが、他の投手がだらしなかったわけではない。
分業が当たり前の時代、先発投手には自分がまかされたイニングをしっかりと抑える責任があるが、別に先発完投は最初から期待されていない。

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沢村栄治は昭和戦前の大投手だが、この賞の主旨は「沢村のような活躍をしろ」というものではない。
今の時代にふさわしい「エース」に授与されるものだ。

今の選考委員は堀内恒夫委員長、山田久志、平松政次、北別府学、村田兆治と全員200勝投手。今年は北別府が病気療養中で選考会には参加せず、村田兆治が暴力事件によって委員を辞退。実質3人で行われたが、中身がなかったと言ってよい。

「俺たちの時代に比べて、今はだらしねえな」と言わんがためのような沢村賞は、プロ野球の実情からはかけ離れている。
いい加減に選考委員も若返らせるべきだし、何年も前から言われているが、基準も全面的に改めるべきだ。



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