沢村賞の選考基準、選考委員を再考すべきことは、昨日述べたとおりだが、選考基準、プロセスも考え直したい。
沢村賞は今後、MLBと同様、両リーグで1人選出すべきだろう。両リーグは交流戦はあるものの、別のリーグであり、率の数字を比較することは軽々にできない。
また、これもMLBと同様、救援投手も候補に入れるべきだろう。「先発完投型」の投手が、遠い昔話になる中で、救援投手の重要性はますます高まっている。
沢村栄治は「先発投手の始祖」ではなく「すべてのプロ野球投手の始祖」だと考えるべきだ。で、あればサイヤング賞同様、先発、救援両投手から先行されるべきだ。
そのために、より現実に即した「選考基準」を考え、それをもとに候補選手を絞り込むべきだと思う。
まずは沢村賞の現在の基準。

この基準は不完全だ。まず、ペナントレースの試合数が何度も変更しているのに「量的指標」を、この基準を導入した1982年以来、変更していない。1982年のペナントレースは130試合、今は143試合だ。
単純に考えても、登板試合数、完投試合数、勝利数、投球回数、奪三振は、少なくとも10%増やす必要があると考えられる。
さらに投打のバランスは年度ごとにリーグによって大きく異なる。
防御率を2.5以下とするのは、あまりにも大雑把すぎる。例えば2015年のセ・リーグには2.5以下の防御率の投手が5人いたが、2019年には2.5以下の防御率の投手は、規定投球回数以上ではいなかった。
奪三振率もリーグ、年度によって異なる。

あくまでこの基準は「選考の参考資料」ではあろうが、素人が作ったような大雑把であいまいなものだ。
新たな指標を作るとすれば、先発、救援で2つ作るべきだ。

先発投手は勝利数を考慮しない。9点取られても勝つことがあるし、1点でも負けることがある。当然、勝率、完投、完封も考慮しない。
先発投手の場合、試合数の70%、つまり143試合制では100イニング以上投げた投手のK/BB、FIP、PRを比較する。
さらにQSも選考基準とする。7回ではなくMLB流の6回で。安定感の指標としては重要だろう。

セーブ数とホールド数を基準に加える。ただしセーブは勝利したゲームで1人だけ与えられるのに対し、NPBの場合ホールドは負けた試合でも与えられるし、1試合で複数の投手にも与えられる。「難易度」を考えてセーブ数の価値をホールド数の1.5倍にする。
あとはFIP、PR、K/BBだ。
これらの指標の上位10人をリストアップし、そこから選考すべきだと思う。
今季に関しては、どう転がっても山本由伸ではあろうが、セの沢村賞もあってしかるべきだ。
以下、先発、救援に分けて、両リーグの今季の沢村賞を私的に選考したい。

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また、これもMLBと同様、救援投手も候補に入れるべきだろう。「先発完投型」の投手が、遠い昔話になる中で、救援投手の重要性はますます高まっている。
沢村栄治は「先発投手の始祖」ではなく「すべてのプロ野球投手の始祖」だと考えるべきだ。で、あればサイヤング賞同様、先発、救援両投手から先行されるべきだ。
そのために、より現実に即した「選考基準」を考え、それをもとに候補選手を絞り込むべきだと思う。
まずは沢村賞の現在の基準。

この基準は不完全だ。まず、ペナントレースの試合数が何度も変更しているのに「量的指標」を、この基準を導入した1982年以来、変更していない。1982年のペナントレースは130試合、今は143試合だ。
単純に考えても、登板試合数、完投試合数、勝利数、投球回数、奪三振は、少なくとも10%増やす必要があると考えられる。
さらに投打のバランスは年度ごとにリーグによって大きく異なる。
防御率を2.5以下とするのは、あまりにも大雑把すぎる。例えば2015年のセ・リーグには2.5以下の防御率の投手が5人いたが、2019年には2.5以下の防御率の投手は、規定投球回数以上ではいなかった。
奪三振率もリーグ、年度によって異なる。

あくまでこの基準は「選考の参考資料」ではあろうが、素人が作ったような大雑把であいまいなものだ。
新たな指標を作るとすれば、先発、救援で2つ作るべきだ。

先発投手は勝利数を考慮しない。9点取られても勝つことがあるし、1点でも負けることがある。当然、勝率、完投、完封も考慮しない。
先発投手の場合、試合数の70%、つまり143試合制では100イニング以上投げた投手のK/BB、FIP、PRを比較する。
さらにQSも選考基準とする。7回ではなくMLB流の6回で。安定感の指標としては重要だろう。

セーブ数とホールド数を基準に加える。ただしセーブは勝利したゲームで1人だけ与えられるのに対し、NPBの場合ホールドは負けた試合でも与えられるし、1試合で複数の投手にも与えられる。「難易度」を考えてセーブ数の価値をホールド数の1.5倍にする。
あとはFIP、PR、K/BBだ。
これらの指標の上位10人をリストアップし、そこから選考すべきだと思う。
今季に関しては、どう転がっても山本由伸ではあろうが、セの沢村賞もあってしかるべきだ。
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コメント
コメント一覧
当時とは投手起用も試合数も選手を取り巻く状況も大きく変わっているので現代の「エース像」を考えていくというのは必要なのだろうと思います。
そのうえで広尾さんの考える基準に「規定投球回数」は加えたいと思います(K/BB、FIP、PRの比較は100イニング以上でも構わないと思います)。
何が何でも完投しろとは思いませんがちょっと打たれたくらいですぐ変えられる投手はエースとは言えません。
それにけがで離脱せずにローテーションを守ることは高く評価したいと思いますし、そのあたりを評価する数値として「規定投球回数」はぜひ欲しいと思います。