MLBのレギュラー選手のシーズン打撃成績のここ10年の推移を出してみた。
最下段に今年のNPBの同じ数値も出す。

MLBのレギュラー選手の平均年齢は28歳前後、本塁打数は15本から20本前後、打点は70~80打点。
10年前からの推移をみると、本塁打数は年々増加して、2019年には25本が平均になった。、そして打点も80を超える。
25本80打点と言えば、中軸打者の成績だが、これが「並み」の成績になったのだ。
その代わりに三振数は130台から150台まで増加。四球数はそれほど変わらないから荒っぽくなったと言うことができる。
打率は.250台だったのが.240代前半に。OPSは打率は下落したが長打率が上がったので.700台で推移している。

前にも述べたがMLB機構はフライボール革命の行き過ぎを是正するため、昨年から使用球を低反発のものに切り替えている。今年は完全に切り替えが終わったので打撃成績は多少落ちているが、それでも20本近い本塁打になっている。
大谷翔平は今年、34本95打点、打率.273、OPS.875だからすべて大きく上回っている。規定打席に到達していない鈴木誠也は14本46打点、打率.262、OPS.770だった。フルで試合に出ていれば、鈴木の成績で「平均より少し上」ということになろう。
吉田正尚だけではないが、日本人打者に求められるのは、この平均値をどれくらい上回れるか?だ。打率が3割を打てれば本塁打は10本でもいいかもしれないが、それならOPS.750は欲しいところだ。
結構ハードルが高いと思う。

1982・83年松沼博久、全登板成績
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その代わりに三振数は130台から150台まで増加。四球数はそれほど変わらないから荒っぽくなったと言うことができる。
打率は.250台だったのが.240代前半に。OPSは打率は下落したが長打率が上がったので.700台で推移している。

前にも述べたがMLB機構はフライボール革命の行き過ぎを是正するため、昨年から使用球を低反発のものに切り替えている。今年は完全に切り替えが終わったので打撃成績は多少落ちているが、それでも20本近い本塁打になっている。
大谷翔平は今年、34本95打点、打率.273、OPS.875だからすべて大きく上回っている。規定打席に到達していない鈴木誠也は14本46打点、打率.262、OPS.770だった。フルで試合に出ていれば、鈴木の成績で「平均より少し上」ということになろう。
吉田正尚だけではないが、日本人打者に求められるのは、この平均値をどれくらい上回れるか?だ。打率が3割を打てれば本塁打は10本でもいいかもしれないが、それならOPS.750は欲しいところだ。
結構ハードルが高いと思う。

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コメント
コメント一覧
とても面白いデータだと思います
1点ご教示いただきたいのですが、「レギュラー選手」とはどのような選手を念頭に置いていらっしゃる表現でしょうか。
「レギュラー選手=チームで常時出場する選手」と思いつつ読ませていただきましたが、となりますと、「1番打者から9番打者まで19HRの選手が並ぶ」ことになり、「そんなに多いのか」と驚きましたもので。
リーグのレギュラー選手の平均成績の算定は、リーグの総打撃成績÷(チーム数×9)と決まっています。
算定方法として、お示しのもので「決まっている」のですね。
寡聞にして存じませんでした。
決まっているものにあれこれ言うのも野暮ではありますが、「総打撃成績/(チーム数×9)」で示される値ということですと、「レギュラー選手の平均」よりも「リーグ全体の打者の平均」の方が近いように感じます。
また、「リーグ全体の平均的打者」が「162試合全試合に出場した場合」の数値ということで、打率等の割合を示す数値でしたらそのままでよいですが、本塁打や打点等の積み上げ型の成績について比較検討する場合は、対象選手の成績も162試合換算で捉える必要があると思いました。
(続きます)
・今季のア、ナ両リーグの規定打席到達者:128名
・上記128名の合計打数:68,294打数
・上記128名の合計本塁打:2,577本
・上記128名のHR/AB:0.038
↓
・今季の規定打席到達者の平均打数:534打数
・今季の規定打席到達者の平均本塁打数:20.13本
・1チームあたりの規定打席到達者数:4.3名
・1チームあたりの規定未達野手数:8.7名(※)
・30球団の規定未達野手数:262名(※)
(※)便宜上、1チームの登録野手は13名として算出
・今季の両リーグの規定未達野手合計打数:95,171打数
・上記規定未達野手の合計本塁打:2,638本
・上記規定未達野手のHR/AB:0.028
↓
・今季の規定未達野手の平均打数(目安):363打数
・今季の規定未達野手の平均本塁打数(目安):10.07本
以上によりますと、
○ 規定に到達するような主力:平均で20.1本塁打
○ それ以外の選手:10.1本塁打
というラインが出てきます。
(20.1HR*4+10.1HR*9=171.3HRとなり、MLBのチーム平均174HRに近い数字になります)
もっとも、同じ「レギュラー」でも、ジャッジもいればストローもいるわけですし、規定未達の野手でもレギュラー格の強打者も守備重視の選手もいますので、平均を表現するのは難しいですね。
素人の数字遊びとしてご笑覧いただき、粗いところが多々あるのはご容赦いただければと思います。
確かに遊びですね。興味ないけど。
162試合換算の成績は、投打ともにBaseball Referenceの一つの指標になっているわけで、他のリーグや年度との「比較」するための一指標に過ぎません。
細かく「レギュラー選手」の規定を考えられるのは勝手ですが、それでは時間がかかりすぎます。
そのうえ精度を上げても、単純計算の数値と大して違わない結果になると思いますし、私はやりません。
「コメントは宝」と常々書かれていた貴殿はどこに行かれたのでしょうか。
以前より、良質なコメントが減ったように思いますが、こういったご対応も一因かと思います。
執筆にお忙しいところ、興味のない話題にお付き合いをさしてしまい申し訳ございませんでした。
これ以上コメントはいたしません。
ブロック等、ご自由にしていただいて結構でございます。
勝手に期待感を高めて、勝手に失望されたようで。
こういう比較物を自作するときは、できるだけ手早く作りたいので、あなたがおやりになるような手の込んだ計算はしません。出来合いの数字があれば、そっちを使います。
どうぞ、ご自身で野球の記録をお楽しみください。
全選手の数字を単純に割ってしまうのでは、非レギュラーの数字か入ってしまいますが、貴殿の計算方法は簡潔で、おおよそのレギュラークラスの数字が分かり、素晴らしいと思いました。
検証結果からも議論に使えそうな数字であることが分かりますね。比率でみるとレギュラーと非レギュラーの数字が意外に小さい感じもしました。
各チームの規定打席到達者が4.2人なので、残り5人の規定打席には達しないレギュラークラスの打者(球団、ポジションによりレギュラークラスの選手がいない場合もあるでしょう)が規定打席到達者の次にいて、非レギュラーの成績を伸ばしているような感じでしょうかね。
いろいろと想像が膨らむ面白いデータです。
ありがとうございます。
レギュラー選手の平均の数字を出すような計算は、私も10年くらい前から何度もやっているのですが、その結果として、チームやリーグ総数をざっくり割った数字とそれほど大差ないことがわかってやめました。
例えば過去10年の数字の推移をみるとすれば、膨大な作業になりますので。
何もしないでそう言っているんじゃなくて、ここ14年、1日も休まず野球のブログを書く中で、そういう結論に達したわけです。
ま、嫌味で言っているんでしょうが。
なので、率はともかく積み上げ系の数値は直感よりも高めに見えます。
第三者の方からコメントをいただくことも無いだろうと思い確認しておらず、返信が遅くなってしまいました。
大変失礼いたしました。
示唆に富むご返信、ありがとうございました。
時間も経ちまして、既にご覧になっていないかもしれませんが、お送りいたします。
(先に「以降コメントはしない」旨の書き込みをいたしましたが、第三者からのご指名でしたので再度コメントいたします。お許しいただければと思います)
私も「規定外を一括りはやや粗かった」と思っていましたので、以下のとおり再計算してみました。
なお、算出式は以前のコメントで記載したものですので省略します。
★両リーグの選手を次のように分類します。
Aグループ:規定打席到達者
Bグループ:規定未到達で各リーグの打席数135位までの選手(15チーム*9名)
Cグループ:両リーグ打席数136位以下で100打席以上の選手
Dグループ:100打席未満の選手
★各グループの両リーグ合計選手数は次のとおりです。
Aグループ:128名(1チーム平均4.3名)
Bグループ:142名(1チーム平均4.7名)
Cグループ:203名(1チーム平均6.8名)
Dグループ:259名(1チーム平均8.6名)
★各グループのHR/ABは次のとおりです。
Aグループ:0.038
Bグループ:0.030
Cグループ:0.027
Dグループ:0.019
(続きます)
Aグループ:.260 20.1HR(533.5打数)
Bグループ:.241 10.7HR(360.2打数)
Cグループ:.224 4.7HR(175.7打数)
Dグループ:.194 0.6HR(32.3打数)
★以上から、162試合換算をしない成績として、
・「.260 20HR」レベルの主力が4~5人
・「.240 11HR」レベルの主力級が4~5人
・「.224 5HR」レベルの控え選手が2~3人
・「.194 1HR」レベルの控え選手が1~2人
で13人のベンチ入り、というイメージが浮かびます。
(C,Dのグループの選手はメジャーとマイナーを行き来です)
★
ちなみに、A,B両グループを「レギュラー格」とすると、
・.252 15.1HR(162試合換算しない場合)
・.252 20.7HR(162試合換算)
となりました。
★
さらに遊びですが、「Aグループ」「Bグループ」「レギュラー格(A+B)」の平均成績に近い選手を選んでみました。
Aグループ:ランダル・グリチック(.259 19HR 506打数)
Bグループ:チェ・ジマン(.233 11HR 356打数)
レギュラー格:コルテン・ウォン(.251 15HR 430打数)
小一時間での算出でしたので、まだまだ甘いところもあるかもしれません。
お気づきの点がありましたらご指摘いただければと思います。
あくまでもご参考までにて、よろしくお願いいたします。
最後の「小一時間」はあまり良い表現ではありませんでした。
「1時間程度」に訂正いたします。
(私の在住地域ではわりとよく使う表現でしたもので、つい使ってしまいました。他意はございません)
そのやりとり、他所でやってください。ここは掲示板ではないので。