何度も同じ資料を出して恐縮だが、ここまで説明したような経緯で公認野球規則を運用するようになった日本球界は、アメリカのルール改訂に伴ってこういう付記を付けた。
公認野球規則
【付記】 (a) 1958年6月1日以降プロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場は、本塁より左右両翼のフェンス、スタンドまたは左右両翼のフェアグラウンド上にあるプレイの妨げになる施設までの最短距離は325㌳(99.058㍍)、中堅のフェンスまでの最短距離は400㌳(121.918㍍)を必要とする。
公認野球規則を発行し始めたのは1956年だから、その直後に記された付記だ。
そして1958年以後、建造されたNPB球団の本拠地球場は以下の通り。

1962年に開場した東京スタジアムはMLBの球場を模した新しいタイプの球場だったが、両翼は90m、中堅も120mであり、公認野球規則に抵触している可能性があった。永田雅一は「そんなんかまへんわい」と言ったとされるが、この時点では他の11球団の球場のサイズも全部小さかったこともあり、問題にはならなかった。
東京スタジアムは1977年に取り壊されたが、翌年竣工した横浜スタジアムも野球規則に抵触していた。しかし問題にならなかったのは、東京スタジアムの前例があったからかもしれない。
さらに1979年に開場した西武球場も完成時には両翼95m中堅120mしかなかったが、問題視する声は上がらなかった。

端的に言えば他球団の本拠地が両翼90m中堅110mしかない中で、1つだけとびぬけて大きな球場があっても、ペナントレースを行ううえで支障がある。それに公認野球規則には「プロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場は」とあるが、球団が自前で建てた球場など皆無だから、抵触しないと言う解釈もできる。
こうした動きに変化があったのは、1988年にできた東京ドームだ。この球場は公認野球規則に則ってできた初めてのプロ野球本拠地球場だ。
そして以後の球場はすべて公認野球規則に適ったサイズとなった。
それだけではなく、既存の本拠地球場も1990年代にすべて大型化した。この時期にプロ野球界は「球場の大型化」へのコンセンサスができたのだろう。
背景には「バブル景気」がある。「必要なら作ってしまえ」という「いけいけどんどん」の空気が後押しして大型化が進んだのだ。
来年開場するエスコンフィールド北海道は、西武球場以来初めて、公認野球規則に未達のサイズとなっている。2018年に発表されたときは両翼100m中堅122mと日本の本拠地球場の標準サイズだったが、設計段階で小さくなっている。
デザイン、施設面の問題だとされるが、私は確認していないが、この変更を日本ハム球団だけでなくNPBサイドも把握していて、特例的に承認したと言う話もある。
もしそうだとしれば、本塁とバックストップ間の距離の問題など小さな話だと思うが、どうなっているのだろうか?

1982・83年松沼博久、全登板成績
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【付記】 (a) 1958年6月1日以降プロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場は、本塁より左右両翼のフェンス、スタンドまたは左右両翼のフェアグラウンド上にあるプレイの妨げになる施設までの最短距離は325㌳(99.058㍍)、中堅のフェンスまでの最短距離は400㌳(121.918㍍)を必要とする。
公認野球規則を発行し始めたのは1956年だから、その直後に記された付記だ。
そして1958年以後、建造されたNPB球団の本拠地球場は以下の通り。

1962年に開場した東京スタジアムはMLBの球場を模した新しいタイプの球場だったが、両翼は90m、中堅も120mであり、公認野球規則に抵触している可能性があった。永田雅一は「そんなんかまへんわい」と言ったとされるが、この時点では他の11球団の球場のサイズも全部小さかったこともあり、問題にはならなかった。
東京スタジアムは1977年に取り壊されたが、翌年竣工した横浜スタジアムも野球規則に抵触していた。しかし問題にならなかったのは、東京スタジアムの前例があったからかもしれない。
さらに1979年に開場した西武球場も完成時には両翼95m中堅120mしかなかったが、問題視する声は上がらなかった。

端的に言えば他球団の本拠地が両翼90m中堅110mしかない中で、1つだけとびぬけて大きな球場があっても、ペナントレースを行ううえで支障がある。それに公認野球規則には「プロフェッショナル野球のクラブが建造する競技場は」とあるが、球団が自前で建てた球場など皆無だから、抵触しないと言う解釈もできる。
こうした動きに変化があったのは、1988年にできた東京ドームだ。この球場は公認野球規則に則ってできた初めてのプロ野球本拠地球場だ。
そして以後の球場はすべて公認野球規則に適ったサイズとなった。
それだけではなく、既存の本拠地球場も1990年代にすべて大型化した。この時期にプロ野球界は「球場の大型化」へのコンセンサスができたのだろう。
背景には「バブル景気」がある。「必要なら作ってしまえ」という「いけいけどんどん」の空気が後押しして大型化が進んだのだ。
来年開場するエスコンフィールド北海道は、西武球場以来初めて、公認野球規則に未達のサイズとなっている。2018年に発表されたときは両翼100m中堅122mと日本の本拠地球場の標準サイズだったが、設計段階で小さくなっている。
デザイン、施設面の問題だとされるが、私は確認していないが、この変更を日本ハム球団だけでなくNPBサイドも把握していて、特例的に承認したと言う話もある。
もしそうだとしれば、本塁とバックストップ間の距離の問題など小さな話だと思うが、どうなっているのだろうか?

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